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「それで、❝私❞はどう思う?」

また今日も、小脇に抱えていたくなるような文章に出会えた。

そこに書いてあった言葉。

「いい言葉だ、それで【あなた】はどう思う?」

これだけじゃよくわからない人もいるだろう。
少しずつ紐解いていきたい。

偉人の名言集を買ったことはないだろうか。
私は一時期名言集にハマっていた時期があった。
中学生くらいの頃だろうか。

名言集はその名の通り、偉人の名言がズラーっと並んでいて、読むことですごいエネルギーをもらっていた気がする。なんか自分も無敵になれる感覚。

だけど時間が経つとそのエネルギーが抜けている。

自己啓発本も同じ感じか。
読んだその瞬間は、最強になった感覚を持つが3日たてば忘れてる。そしてまた別の自己啓発本を読み漁る。

成功のノウハウも同じ気がする。
どうすればうまくいくのか調べて、「これめっちゃいいじゃん!」となって真似してみるけどうまくいかず。気づけばまた別の成功ノウハウに手を伸ばす、みたいな。


いいと思った言葉が宙に浮いてしまうのも、
真似が二番煎じで終わるのも、

結局はそこに「自分」がないからだ。

いい言葉も経験も、成功事例も、
当たり前だがそれらはその当事者が見てきた景色をもとに語られているものである。

その景色を言葉にしたものが、名言でありノウハウなのだろうが、詳細な部分まで言葉にするのは限界がある。だから受け取る側がその言葉やノウハウから受け取ることができるのは「上っ面」に過ぎないのだ。


じゃあ、せっかく出会えたいい言葉やノウハウをどうやって自分のものにすればいいのか。そこで必要なのが、

「それで、❝私❞はどう思う?」

という考え方だと思ってる。

自分が触れたものを、自分の言葉で語る習慣をつける。
その瞬間、それは自分だけのものになる。
その熱量は誰にも超えられないものになる。

私は大人になって、
名言よりもその人のストーリーを知るほうが好きになった。

だってストーリーはその人その人の、
「それで❝私❞はどう思う?」
が詰まっているから。

名言は結果を残している人が言うから説得力が増し、何者でもない人間の言葉は注目を浴びづらい。

でもストーリーは何者でもない人間だとしても、その人にしか経験できなかったものが詰まっている。それを知ることが自分のモノサシを増やすことになるとわかり、一気にストーリーにはまった。

noteにたむろするのもその理由の1つ。
いっぱいいろんな人のストーリーが転がっている。

その1人1人のストーリーを読んでさらに自分に問いかける。

「それで、❝私❞はどう思う?」

と。

転がっている「宝」を自分で磨いて自分だけの宝にする。
そんな感覚。


「いいなぁ」で終わらせず、
「何がいいんだろう」
「それに対して自分は何を思うんだろう」
ここまで問いかける習慣は、徹底していきたい。

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塩浦良太
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