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「知られてない」のはまだ伸びしろ

#就労支援の現場から

先日、行政が主催で行われた「就労支援スキルアップセミナー」というものに参加してきた。

市内の障害者雇用について前向きに考えている・学びたい企業様数社と障害者雇用や仕事の受発注を考えている就労支援事業所、特別支援学校の先生などが集まり、講演会と意見交換会が行われた。

上司に「塩浦さん行ってきなよ」と言っていただいて応募した今回。今までオンラインでのこういった勉強会系は参加したきたが、オフラインでは初。きっと周りは就労支援等に精通している方々ばかりで、かつ人生経験も豊富な方々ばかりなのでは、、と緊張しつつワクワクも止まらなかった。

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参加した感想は、、、、とてもよかった(抽象的)。
オンラインでの学びもいいけど、やっぱりリアルな場での空気感っていい。

どんなことを学んだかは、今後別の記事の中でうまく言語化しながら表現できればと思っている。

講演的な部分もすごくよかったけど、個人的に一番の学びというか、気づきになったのは企業の方のリアルな声だ。

参加者をいくつかのグループにわけて意見交換会をした。
その中で私が参加したグループには企業の代表取締役の方がいた。今まで障害者雇用を「数字を達成させることを目的」として行っていたがそこの部分を変えていきたい、と前向きな思いで参加してくれたとのこと。

その方がおっしゃっていたのが、

「就労支援事業所ってこんなにあるんですね」
「就労継続支援A型とかB型とかってインフルエンザみたいだな、ってくらい初めて聞きました」

福祉の業界で働いている人間にとっては「え」と思う部分もあるかもしれないが、実際外から見る福祉ってこれくらいの認知なんだと思う。私だって今の会社の選考を受けようと思うまで「就労支援」という存在すら知らなかったから。

でもこれって個人的にはむしろチャンスもあると思っていて。
まだ多くの人に知られていないのなら、「伸びしろ」があるということの裏返しじゃないか、って。

取り組みがもっと多くの人に伝われば、まだまだよくなる可能性があるんじゃないか、って。

そんなことを感じていたらあるニュース記事を見つけた。

3年後に障害者雇用率が2.7%に上がるとのことで、そこに向けた新たな研究会が発足された。支援団体や有識者によって構成されているらしい。

確かに考えを深めていく場所の設定も大事。だけどその一方で、魅力や事実が外に伝わらない限り、「いいもの」をつくってもそれは輝かないのもまた事実。

もっともっと外に向けた発信が必要なんじゃないかとただの若い人間が感じた。せっかくいいこと、というか必要なことを行っているのに、その必要性が伝わっていないのはもったいない。


もちろん「支援」の中身、質の部分をより洗練されたものにしていくことも大事。その一方で、SNS等での発信による認知や株式会社としてほかの会社と同じ土俵に立って、活躍していくことも大事。

どの活動が正解、とかじゃなくていろんな取り組みをしていろんな活躍の仕方をして全体で福祉という世界の認知や可能性を広めていけばもっともっと良くなる可能性があるのかも。


ピンチってチャンスだから。
知られなてないって伸びしろだから。


そんなことを感じたセミナーでした。

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塩浦良太
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