まだガムシャラになれることの喜び
「ガムシャラさ」って子供時代の特産物かと思ってた。
ガムシャラになって勉強して、
ガムシャラになって遊んで、
ガムシャラになって野球して、
ガムシャラになって学校生活を送って。
あんまり後先を考えずに、
「今」を素敵なものにすることに必死だった学生時代。
充実してたなー、と思うと同時に、
効率悪いなー、と思うところもあるし、
もう1回やれって言われても無理だなー、とも思う。
それくらい、いい意味で我を忘れて夢中になることが
沢山あった気がする。
と同時に、
「あー、こういう感覚、大人になれば忘れていくんだろうな」
ということも危惧していた。
そんな私だったが、
最近久しぶりにガムシャラになれるものに出会えた感覚がした。
それまでがまったくガムシャラになれていなかったわけではない。
熱中したり、頑張れたりすることはたくさんあった。
だけどガムシャラまではいってなかった。
自分の中でガムシャラって、1つの基準として
❝時間を忘れて楽しくハマれるもの❞だったりする。
その感覚に久しぶりに出会えた。
「あ、ガムシャラさ、置き忘れてなかったんだ」
ちょっと嬉しくなった。
と同時に、身が引き締まる思いもした。
背負っているものはあの時と違う、と。
自分1人の都合で成り立つものではない、と。
特に仕事だったら、締切がある、求められる成果がある。
ガムシャラになろうと思えば一生時間をかけられるものも、
他に時間を使うべきところもあったりする。
集中と引き際と。
ここの線引きはしっかり持たないといけない。
ただガムシャラになれるこの感覚は、
生涯大切にしたい。
ずっと小脇に抱えていたい。
いつまでもこの子供心は、忘れたくない。
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