「コストコがなぜ流行っているのか、その戦略を分析してみる」 No.156
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2021年6月6日 「DAYONE日記」No.156
本ブログは、何か新しいことを始めるきっかけになることを書いていきます。
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昨日、久々にコストコに行ってきました。普段も混んでいますが、昨日は凄い人でびっくりしました。
そこで、何でこんなコストコが流行っているのかについて考えてみたのです。
今日は、コストコの凄さや戦略について書きます。
コストコと言えば、倉庫のような店舗で大量買のイメージがありますが、その構造について考えてみました。
コストコの強みは、いかの5点です。
①店舗戦略
店舗については、私は八幡中央店にいつも行っているですが、調べてみると、そもそも関西に4店舗しかないのです。
そして、4店舗しかないからこそ、人が集まるのだと思います。京都・奈良・滋賀ナンバーの車もよく見ます。
つまり、店舗出店を限定していることで、その店舗の希少性を高めているように思えます。だから、人が集まるし、賑わっているように見えるのだと思います。
②会員制
そもそもコストコで買い物をするには、会員になる必要があります。年間4000円程度です。
まずは、この会員限定というのがすごいです。そもそも、スーパーは普通誰でも買い物出来るというのが当たり前なのに、会員限定しているのです。
人の心理として、限定という言葉に弱いのです。皆さんも買うつもりはなくても、「今日限り限定」と言われたら、どうしようと思った経験があるはずです。
そして、店舗戦略に絡みますが、会員制にしていることで、遠方からわざわざ来た人にも、必ず会員登録して入会料を払ってもらい、買い物してもらいます。つまり、頻繁に来る人も、一回きりの人も同じコストを初回に払うことになっています。
店舗を沢山出店せずに限定することで、遠方のお客様の会費分が儲かる仕組みになるのです。そもそも、遠方のお客様は頻繁に来れないので…。
③商品の量感
中に入ったらわかるのですが、とにかく何でも大量に売っています。チョコレートでも一個売りではなくて、12個セットという箱売りが基本です。
つまり、1個あたりの単価が安くなってるものもあれば、他のスーパーと変わらないものもあります。
とにかく、「量がすごい」という演出をしているのです。
これは人の心理をついていて、一個の単価はだいだい分かるけど、大量に入ると値段を分かりにくくさせているのです。つまり、量で売っているということです。
④店内がとにかく賑わっている
そもそも、買い物カートが大きいです。だから、大量に買うことを前提にカートが作られています。だから、一個、二個買うスーパーではないということを心理的に見せているような気がします。
そして、店内を見ると、多くの人がカートに大量の食材や日用品を入れて買い物しているのです。
それを見ると、「自分も買おう」という気持ちになるのです。むしろ、そうさせるようにコンセプトを作っているような気がします。
⑤高単価
大量買わせることを前提にしているので、購入金額や単価は高いです。
でも、「大量に買っているから」という見せ方をして、人への納得性を上手くコントロールしているように思えます。
なんとなく、家を買う感じです。
家を買う時は、何千万単位のお金で家を買いますので、金銭感覚が普段と違って狂ってきます。
だから、それに付属する家具が20万や30万くらいだと安く見えてしまう感覚です。
人は、普段持っている感覚よりも1桁や二桁金銭的な単位が上がると、分からなくなるのです。
そもそも、普段、スーパーで1万円を超える買い物はあまりしないはずです。でも、コストコでは、簡単に1万円を超え、数万単位で買うこともあるのです。だから、スーパー感覚の金銭感覚を敢えて狂わせるようにしているのかもしれません。
以上が、私が昨日コストコに行って考えてみたことです。正しいかどうか別にして、とにかく戦略が練られているように思えます。さすがです。
でも、それでも流行っているし、何よりも食材も美味しいのです。つまり、品質が良いということです。これは、本当にそう思います。
我が家も昨日は、コストコの寿司を買って食べましたが、かなり美味しいです。
やはり流行っているのには、何らかの仕掛けがあるということです。それを考えてみるのは、とても面白いです。構造を見るということです。
でも、人も同じだと思います。
できる人には、できる構造や習慣、考え方が裏に
あるということです。それが、人に見えていないだけです。
つまり、世の中、結果が出ているものには、必ずシステムや構造があるということです。それを分析できれば、世の中の面白さが見えてくるような気がします。
今後も、面白いと思ったことは、ご紹介します。
・儲かるビジネスには必ず儲かる構造がある。
それは、人も同じ。できる人には、できるための
構造があるということ。