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「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」ってテイカーじゃない?

こんにちはー!
今日は、「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」ってテイカーじゃない?と思った話です。


そこまで言うと詭弁だろうという格言

僕にはいくつか、そこまで言うと詭弁だろう・・・と思う格言があります。
今日は、その筆頭である、「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」について考えてみます。


自分の心が完全に満たされない限り、他人へギブすることはできない

「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」
これを言い換えると、
自分の心が完全に満たされない限り、他人へギブすることはできない」となりますよね。(ちょっと意地悪ですかね?)

皆さんは、自分が完全に満たされているって思いますか?
僕は、そこまでは思いません。
心のコップから水があふれる感覚になるほど満たされることは、ほとんどなく、僕の心のコップはいつも大体半分くらい水が入っているような気がします。

人間って、心の中ではすごく強欲だし、愛されたいし、満たされたいし・・・それで仕方がないかなって思います。基本的に満たされていないのかもしれません。

そして、僕のその感覚が自然なものだとすると、僕はこの言葉はめちゃくちゃ怖いと思っています。


自分が満たされていないということで、心のコップが半分くらいの感覚でこの言葉を聞いたとします。すると、「そうだよね!自分をまず大切にしないと。まず自分を満たしてから、周りに貢献しよう・・・!」って思いますよね。
そして癒されるのだと思うのですが、果たして、周りに貢献するのは、自分が溢れるほど満たされている時だけでいいのでしょうか

僕は、そんな人と社会生活を送っていきたいとは、どうしても思えません。
昔々、お互いに物々交換したり、集落を作って協力し合った先輩たちは、自分が満たされたから周りに協力したのでしょうか。
自分が満たされたから、家族や友達に何かしてあげるのでしょうか。
むしろ、自分一人で満たされることはできないから、みんなで協力し合って生きていくのが、僕たちの選んだ生き方なのではないでしょうか。

そう考えると、最初は自分の心のコップが満たされていないのは当たり前ですよね。そして、他人のコップに水を注ぐから、自分のコップが満たされていくのです。

天国と地獄の長い箸(天国では長い箸を使ってお互いに食べ物を与えあい、地獄は長い箸で自分だけが食べようとしてお互いにやせ細っていくという話)でいうと、「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」は地獄の世界観ですよね。

↑実際にやってみた人がいた・・・!


「貧すれば鈍する」はそうだと思う

よく、「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」の話の時に出てくる例えに、自分が飢餓状態だと誰かに食料をあげようとは思えないという話があります。

・・・これは、大げさな例とかではなく、間違った例です。
例として、極論でズレた話が出てくるのも、詭弁感が強くて苦手です・・・(僕が昔バイトしてた会社ブラック企業の社長が言いそう)

心が満たされて、あふれ出したものでしか他人に貢献できないって話なんだから、自分がお腹いっぱいで口からあふれ出す勢いじゃないと、他人に食料をあげることができないという話なら分かりますが。


自分が飢餓状態だと誰かに食料をあげようとは思えないというのは、むしろ「貧すれば鈍する」という言葉の意味であり、それは僕も賛成です。
極端に貧しいと、さもしい心になり、他人にギブはできません。それが人間だと思います。心のコップが空っぽなのも良くないですよね。


かの有名な、「与える人ギバー」こそ成功することを教えてくれる本である「GIVE&TAKE」でも、自己犠牲をしてしまう「与える人ギバー」は一番失敗してしまうと書かれています。


自分の心のコップが空になるほどギブしてはいけないけど、あふれ出さなくても他人にギブしていく方が素敵って言うのがバランスの良い考え方ではないでしょうか。そして、最初に自分の心のコップを満たそうとする人はテイカーではないでしょうか。


最後に

今日は、「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」ってテイカーじゃない?という話をしました。

初めて目にした時から、なんとなくピンとこない言葉だな・・・と思っていたのですが、自分なりにその違和感を言葉にできた気がします。
(書きながら、「足ることを知る」みたいな意味合いもあるのかな・・・とも思いましたが、「自分の心のコップからあふれた水でしか」っていう表現が多いので、純粋に自分の心のコップを満たすという意味で捉えてみました。)

心のコップが満たされるまで自分のことばっかり考えるのではなく、周りにいる人の心のコップを満たすことができる人でありたいなと思います。

では、また!




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