【読書感想文】「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ #1219
こんにちはー!
今日のnoteは鈴木博毅さん著『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』の読書感想文です。
初めてマネージャーになったときに、必読書として「失敗の本質」を先輩から教えてもらいました。
最近、「あっ、これ、失敗の本質に載ってたな(モヤモヤ)」と思う場面があったので、入門書的な位置付けのこの本を読んでみました。
読む前の自分
何となく「失敗の本質」的なこと多いよなーって思って読み直したくなったのですが、ちょっと内容が難しかった記憶があり、躊躇っていました。
そんな時、友だちから『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』を教えてもらい、レビューでも分かりやすいというコメントも多かったので読んでみました。
マネージャーとして仕事していると、本部の指示を全うするのか現場の実情に即して意思決定するのかを問われることがあります。
これを大本営の指示よりも実情を優先して「成功体験の繰り返しによる失敗」を避けた沖縄戦と照らし合わせてしまいます。
※沖縄戦には以下のエピソードがあります。
このエピソードは、現場マネージャーなら考えさせられる内容ではないでしょうか。
上層部の方針が機能しないと理解しているが現場判断で方針ごと変えるのか?(この時も上層部との合意はできていない)
臨機応変にリードすべきなのか?
そうであるならば、ピラミッド組織とはなんなのか?
そもそも現場の声はなぜ上層部に届かないのか?w
などなど・・・
僕は3社でマネージャー経験がありますが、どの会社でもこのジレンマはありました。
読み終わっての気づき
・戦略の失敗は戦術で補えない
・目標に繋がらない勝利がある
・戦略とは指標である
・勝利の条件は正しいか?
戦略と現場をつなぐ立場であるマネージャーとして、考えさせられる内容のオンパレードでした。
日本人の特性や文化として背景が解説されていることからも分かる通り、書かれていることは納得で、マネージャー、いや、経営層も含むマネージャー以上ほど気をつけないといけないことばかりが書かれていますが・・・実行することは大変です。
戦略の話をしたいのに、戦術や練度の話になるであろう状況が簡単に想像できます。おそらく、日本企業であれば必ずどこかに強く共感と反省を感じる内容があるはずです。
もちろん、冒頭の僕のモヤモヤみたいなものも「やっぱり、失敗の本質に書いてあったわー!これこれ!」ってなりました。
ちなみに、「失敗の本質」の原著よりも現代ビジネスと結び付けられており、読みやすいです。当然かもしれませんが、原著に書いてあることに加えて、著者の考えも反映されている内容ですので、入門書というよりは、ビジネスと絡めた解説書であったり、新たな提言とも捉えて良いかと思います。(「失敗の本質」を読んだという体験が欲しい方はこの本で代替するのではなく原著を読みましょう)
読み終わって変化したこと
読み終わって、変えていくことにしたことは以下の2点です。
・考え、議論を尽くして指標を決める
・不都合な情報と向き合う
・リスクを隠さず、周知して対策を練る
合理的に戦略を立てることができれば、プロセス改善が得意な僕たちは力を発揮できると改めて思いました。
今まで経験から漫然と設定していた指標を再度設計し直し、不都合な情報と合理的に向き合い、リスクに対しては直接的な対策だけでなく、そのリスクが発生しても乗り切れるリスク管理を行なっていきます。
最後に
今日は濱鈴木博毅さん著『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』の読書感想文を書きました。
太平洋戦争時の日本軍と現代の日本企業の間に共通点を見つけるたびに、日本のミドル層として、とても不安になりました。
自分たちの苦手を理解して、空気に流れず、合理的に戦略を立てて、現場の頑張りが無謀なものにならないようにしていきたいです。
昔、先輩から「失敗の本質はマネージャーになるなら必読書だ」と教えてもらいましたが、その通りだな・・!と思います。
では、また!
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