30万円の不正防止のために3億円使う行政機関の話
こんにちはー!
今日のnoteは「30万円の不正防止のために3億円使う行政機関の話」というタイトルのお話です。
僕の人生で見かけた非合理的運営NO1
今週、初めてFEEEPというレンタルスペースを使いました。
都心に空間があり、アプリから予約が簡単にできて便利だなーと思っています。
で、このFEEEPですが、見張りや管理が見たところ一切なく、利用者のモラルに委ねられているようです。
確かに、わざわざ不正にブースを使って、他のユーザーと喧嘩する方もあまりいなさそうですし、不正管理のためにコストをかけるよりも、都度対応した方が合理的なのだろうな・・・と思いました。
そして、そのことでふと、僕が見かけた最大級の非合理的運営であり、税金の無駄遣いを思い出したので何となくnoteに記しておこうと思います。
旅費を監視するために年間3億使う行政機関
それは昔、地方で人材サービス営業に従事していた時に出会った、下記のような無駄遣いでした。
ある行政機関の話です。
当たり前ですが、その組織では、職員の出張の旅費の運用が細かく決められており、税金を使うという観点からも厳しく運用をする必要があるとのことでした。
ですので、旅費の申請が正しいかどうかを外部にチェックを依頼する形になっており、人材サービスを行なっていた僕が所属する会社が請負でそのチェックをすることを契約していたのです。(入札で落札)
その請負を開始するまでは、僕も「なるほど、そんなふうにチェックするんだな・・・」と思っていましたが・・・一点気になることが。
その業務、申請される旅費が膨大で、全てチェックするために70人以上の人員が必要だったのですが・・・その結果、請負として頂戴する金額が毎月2500万円で年間3億円になっていたのです。
いや、そんなに旅費の申請間違う?海外とかいきまくってそうなるのかな・・・?ということがとても気なりながら契約をスタートしました。
そして、スタートしてすぐに、僕は驚きの事実を知ることとなります。
なんと、チェックして判明する申請間違いは・・・
2万円/月
くらいのものだったのです。
えぇ・・・?2万円のチェックに2500万円使うの・・・?多く見積もっても年間30万円くらいの間違いのチェックに税金を3億円投下するの・・・?
30万は放置した方が合理的じゃない・・・?
っていうか、僕も税金納めてるし、嫌だな。その使い方。
と思いました。
委託を受けている立場だったので、何とか「そういうものだ・・・!」と言い聞かせていましたが、これ、ひどいですよね・・?
そういうものなのかもしれない
では、全くチェックしなくていいのでしょうか?
そうではないですよね。
たまにチェックが行われることで不正を牽制するような仕組みも考えられますが、過失による間違いもあるでしょうし、その誤差がいくらだったら問題ないのかを決めるのも税金という性質上難しいです。
それに結果的に年間30万円の間違いに収まっているというだけで、チェック機能をやめたら、不正行為によってその差額は跳ね上がる可能性もあります。
これについては(ちょっと違うと思うけど)、犯罪率がめちゃくちゃ低下したからって警察という機能をなくすことは難しいことに似ているかもしれません。仮に犯罪がほとんどなくなったからって、「警察は解体して、たまに犯罪をチェックすることにしよう!」とはならないですよね。
そう考えると、結構難しい問題だなぁ・・って思います。
いや、断固として無駄遣いなんですけども。あと、犯罪とは違うのでコンセンサスが取れれば、税金の無駄遣いはやめた方がいいと思いますけども。
最後に
今日は、「30万円の不正防止のために3億円使う行政機関の話」というテーマで僕が驚いた税金の無駄遣いの昔話をしました。
今はテクノロジーも進化していますし(この無駄遣いを知ったのは13年前)、ここまでのお金をかけないでチェックできるようになっていればいいな・・と思います。(何となく、なってなさそうだけど)
結論のない話につき合わせてしまって失礼しました!
では、また!
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