マネージャーが「いいからやれ!」と思った時にわかっていないこと
こんにちはー!
今日のnoteは「マネージャーが「いいからやれ!」と思った時にわかっていないこと」というお話しです。
「いいからやれ!」という言葉はいらない
まず、僕の考えではマネジメントにおいて、「いいからやれ!」という言葉の出番はありません。
もしもマネージャーがその言葉を言いたくなったら、おそらくマネージャーとしての仕事ができていません。
そして、できていないパターンは2つ考えられます。
なぜその選択なのか、理解していない
1つめがマネージャー自身がメンバーがその行動することとなった原因である戦略が採用された理由を理解していないというパターンです。
おそらく、マネージャー自身が「いいからやる!」というマインドで考えることを放棄しているのだと思いますが・・・
メンバーがその行動をすることになった理由が分からないので、メンバーに何か言われたら(「どうしてこの仕事をするんですか?」とか)、「良いからやれ!」って言いたくなるわけです。
他の選択肢に気がついていない
もう1つのパターンが、マネージャーが他の選択肢に気がついていないというパターンです。
メンバーにとってはほぼ自明の選択肢が他にある。だからこそ、今の活動になっていることに疑問があるという場面です。
当然、マネージャーもその選択肢を検討していたり、意識しているという前提でメンバーが話しているのに、マネージャーは今の選択の一択だと思っている場合、メンバーに何か言われたら「いいからやれ!」って言いたくなります。
これは、メンバーが他の選択肢について説明すればクリアできる問題です。
が、基本的にはそのビジネスの経験値が高い上司相手に、自明だと思われる選択肢の話をするのは勇気が必要です。
マネージャーに「その程度のことに気が付かない人だと思った」という風に捉えられる可能性があるからです。
これは、マネジメントの経験が長くなってきて、現場感が無くなってくると起こりがちな現象だと思います。
必ずしもマネージャーが現場で仕事する必要はないですが、普段から現場のメンバーがどのような視点で何を考えているかを話し合う機会を持つなどして、前提の知識が情報にギャップができないよう工夫していく必要があります。
他の選択肢の中から、今の選択になっている理由が言えれば、「いいからやれ!」は不要
この2パターン以外で、「いいからやれ!」と言いたくなることがあるとすれば、「メンバーが嫌い」とか「ただの愚痴を聞かされた」とかだと思います。
なので、ほとんどの場合、他の選択肢の中から、今の選択になっている理由が言えれば、「いいからやれ!」という必要はありません。
例えば、営業現場で「テレアポをこんなにやっても非効率なのでは・・・?」みたいなメンバーの声に、「いいからやれ!」的な回答をするマネージャーがいます。
本来は、現状でテレアポをする作戦にした理由を伝え、その上で、「確かに、テレアポは効率的ではないかもしれない。例えばTwitter運用を頑張ってそこから受注できるならそれもいい。もっと他の手段もあるかもしれない。一回、議論しましょう。」とでも言って、議論をすればいいのです。
テレアポ以外のいい手段が見つかったら素晴らしいし、もし見つからなかったら、「いいからやれ!」と言われる場合の何倍も、メンバー自身が納得してテレアポに取り組めるはずです。
今の選択になっている理由や意思決定の背景を説明できれば、後はそれを前提として、意見交換をしていけば、おのずとやるべき行動は決まります。
つまり、メンバーに「いいからやれ!」という必要はないのです。
いや、逆にモチベーションが下がる可能性が高いので、「いいからやれ!」とは言わない方がいいと言った方が正確でしょうか。
最後に
今日は「マネージャーが「いいからやれ!」と思った時にわかっていないこと」というテーマでお話ししました。
その行動をしてほしい理由、戦略的な背景を伝えることができれば、「いいからやれ!」なんていう言葉は必要ないという内容でした。
給料貰ってるんだからやれよ・・・!と思う気持ちに負けないようにしましょう。そういう当たり前のことが頭をもたげるときは、マネージャー側も現実から逃げていることが多いはずです。
次回は、それでもメンバーが「いいからやれ!」と言われたときの考え方についてお話しします。
では、また!
転職エージェントや人材派遣会社へ就職してお悩みがある方、これから転職を考えている方、派遣スタッフとして働いていて困っている方、どれでもない方、ご質問やご相談はこちら↓へお願いします。
※無料で全力でなんでも答えます。
僕のキャリアやビジョンをインタビューしてくださった記事↓
オープンチャット「人材派遣スタッフの駆け込み寺」を始めました!
人材派遣スタッフの駆け込み寺↓
関連記事↓