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【読書感想文】磯崎哲也さん著『起業のファイナンス』 #1265

こんにちはー!
今日は磯崎哲也さん著『起業のファイナンス』 の読書感想文です。


読む前の自分

僕は、16年、いわゆる大企業で営業職としてキャリアを積んできましたが、昨年スタートアップ企業に転職しました。新しい環境での挑戦に胸を躍らせる一方、スタートアップ特有のファイナンスや経営戦略については未知の領域が多く、戸惑うことも少なくありませんでした。いや、戸惑うと言うかよくわからなすぎて、とりあえず蓋をし続けていましたw
しかし、最近起業した若手起業家の友人から「この本は絶対に読むべきだよ」と薦められ・・・運命だと思って勉強しようと手に取ったのが、磯崎哲也さんの『起業のファイナンス』でした。

読んだ後の自分

この本を手に取り読み進めるうちに、自分が抱えていた疑問が解消され、点が線になっていくのを感じました。特に、スタートアップの資金調達プロセスやベンチャーキャピタルとの関係構築、企業価値評価の具体的な手法など、実践的な知識が豊富に盛り込まれており、「○○ってなんやねん・・・?」って思っていた数々に答えが見つかりました。(普段から調べろw)

例えば、エクイティ・ファイナンスの章では、出資比率や株式の希薄化に関する詳細な解説があり、大企業では経験できなかった資本政策の重要性を深く理解することができました。案外シンプルに目の前のお金を追いかけるような性質があることや投資家にとっては投機的な側面があることも、しっかりとしたイメージを持って理解できました。
また、ベンチャー企業が直面するステージごとの課題や、それに対する戦略的なアプローチも丁寧に説明されており、スタートアップの成長プロセスをイメージすることができました。

2015年に出版された本ですが、その内容は全く古さを感じさせず、現在のビジネス環境にも十分適用できるものだと実感しました。実際、その点が気になってググりながら読んでいましたが、この数年間でスタートアップの環境やトレンドは変化してきましたが、本書で解説されているファイナンスの基本原則や戦略は今でも有効であり、普遍的な価値を持っていると言っていいと思います。

特に印象に残った点

本書の中で特に印象深かったのは、「スタートアップにおける失敗の許容度」についての考察です。大企業では失敗を避ける文化が根強くありますが、スタートアップでは試行錯誤を繰り返しながら成長していくことが求められます。この違いを理解し、失敗から学び続ける姿勢の重要性を再認識しました。

また、著者が実際の事例を交えながら解説している点も非常に参考になりました。特に、日本のスタートアップシーンにおける具体的な事例を知ることで、自分の現状や経験と重ね合わせて考えることができ、理解が深まりました。
そして、逆に2015年の本だからこそ、その時代をビジネスパーソンとして生きていた僕にとっては実感が湧きやすかったことも理解しやすくてとても助かりました。

読み終わって行動することにしたこと


特に大きく行動を変えることはないかもしれませんが・・・この本を読んだことで、せっかく解像度が上がったので、社内での資金調達の文脈も理解できるように関わり、大枠を理解しながら仕事していきたいと感じています。また、もしも自分で起業してでも「あえて今の仕事を選んでいる人を増やす」という挑戦をしたくなった時の選択肢について理解できたので、その際は生かしていきたいです。

最後に

『起業のファイナンス』は、スタートアップに関わる全てのビジネスパーソンにとって、読んで損はない本です。特に僕のように大企業の経験しかない人には入門書として最適な気がします。(まだ類似書は読んでませんので印象です・・・m(_ _)m)
では、また!


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