サヨナラ ハラスメント
戦争もいじめも暴力的な仕組みも、サバイバル思考がつくりだす
サヨナラ ハラスメント。
なにかにしがみつかないと生きていけないとき、「しがみつく対象以外は傷つけても仕方がないのだ」そう思い込んで 世界から鉄壁のカベをつくる。
そういう人たちのお腹の底は「たたかいぬく」世界観でいっぱいだ。そんなサバイバル思考の人から出てくる例え話には、やたら「たたかいぬく」話が多い。
サバイバル思考で陥りがちなのは、誰かの権利を壊したり害することは「生き残るために仕方がない」という思考に寄りやすいこと。そういう人にとってサバイバル思考をやめるということは、とっても怖いものなのだ。自身がしがみつく対象がなくなる、つまり生きる目的を失うにも等しいから。
名誉にお金に仕事に、エライ人に性に薬に暴力に。何かにしがみつかないと生きた心地がしないから「しがみつき」をさらに強化してしまう。
誰かの犠牲に無関心で、戦い好きの人たちの影響で、あっという間に組織にハラスメントが染み渡り、気がつけばハラスメントな風土がデフォルトに。
職場や組織にやたら、サバイバル武勇伝を語る人やサバイバル気質の人が多ければ、はやくバルサンでも炊くか(笑)、距離をトルベシ。
「しがみつく対象」から手を離すと溺れる気がする。本人にとっては、サバイバル思考を脱却することは、プールじゃなく初めて海で泳ぐ感覚に似ています。それでももし、サバイバル思考を卒業するなら、その怖さは避けて通れません。ハラスメントのない場所で、みんなが豊かに生きる意義を生身のステップで探していくために。
サヨナラ ハラスメント。
2024年、そう言い切れる人たちの出番がいよいよ来ている気がします。
橋を架ける人、橋を渡る人は、何かにしがみついているヒマはありません。そういう人はエラくもないし有名でもない。せっせと今日も橋を架けるし、せっせと誰かと今日も橋を渡ります。
脱ハラスメントの2024年へ
ハラスメントは「対応」すべきモンダイではないです。ハラスメントは「構造」と「痛み」から浮かび上がってきたモンダイです。
だから「構造」を変えないといけないし同時に「痛み」をケアしないといけない。今日の痛みでも、100年前の痛みでも。
そういう変化に本気じゃない組織・企業は、2024年はナカナカ キビシー ことになるでしょう。
権威とか思い出とか時代とか、そういうものをしっかり否定してでも向き合って社会をフェアな方へと動かしていく。「ハラスメントがデフォルトな組織や社会のいま」を否定できる自己を持って、ゼロから自己を表現できる強さを持って。
こどもたち・若者たちが、伸び伸び羽ばたける場を1ヶ所でも多く増やしていくために。
心理的安全を土台に組織・コミュニティづくりを
脱ハラスメントのために、組織に求められる「心理的安全」について、動画ブログ(Ryo`s Message)でお話ししてみました。ハラスメントを一人ひとりがなくすリーダーとして、それぞれの場で能動的に表現していきたいですね。