
雲の隙間に
逆行しない記憶と
進行しない意思が
知るも知らないも
泣くも泣かないも
一瞬で通り過ぎる
雨のような経過に
それでもあなたは
空を見上げますか
そんな問いかけを
何も言わずにただ
やさしく見ている
知ってか知らずか
空を灰色だと言う
ことばに反射して
あなたの気持ちの
透明感に聞いてる
あなたの心の空は
本当は何色なのか
そこへと至る過程
絶え間なく照らし
守り紡ぎ続けてた
溶け込んだ綺麗を
忘れようとしてた
あの頃の光はもう
過去になったのか
逆行しない記憶と
進行しない意思が
雨と光との描写に
影を射そうとする
静止画のような雲
その隙間に見える
本当の姿と心の空
本来のおもいと涙
微かにしか思えぬ
言いたい事の儚さ