黙るというお守り

何も言わない
何も発しない
空気を変えない
このままの継続
それがやさしさ
それが厳しさ
苦しい時ほど
何も言わずに
笑うだけの時
痛いほど静か
それが均衡を保つ
唯一の方法なら
この雰囲気は正しいですか？
この雰囲気は安全ですか？
サイレンのように叫ぶ静けさ
聞こえてますか？
響いてますか？
誰にもどうにも
出来ないことなんて
この世にありすぎて
黙るということは
沈まない為のお守り
そう思うことで
やり過ごすことが出来る
いつも問われている
いつでも問われている
歩いてく道の歩み方
いつまでも定まらぬルート
一番うまくいく道を
照らされたなら
ようやく心開けるかな
刻まれた不正解の波に
これでいいよとは
まだ言えないから
もう少しだけ
このお守りへ
問いかけさせて
変わらぬ思いに
降りやまぬ不安に
何か言ってよと
自然な表情の無言の裏で
叫んでいるんだよ