見出し画像

連続する平行線の逆さまを

不思議な体験だ
駆け上がってるつもりなのに
エレベーターで降りるみたいに
ゆっくり転がっていると
ふと気づいた

心の声を見て
君の涙を聞くように
ふりほどけない重い影は
可視化出来ない言葉

一輪の花を見上げ
夜空を見下ろしていく
真実を追いかけて
追いつかない
取り残され感

真昼の月のように
夜の太陽のように
大地に落ちた涙を
星空の中に求めても
掴めない心音

昨日を追いかけて
明日から逃げてた
どうかしてるを許して
ちゃんとするを無視しても
しっかりわかる嘘

連続していく

見たいものを見ないように
大事にしたい形を遠ざけていた
今はどこにいる?
本当はわかってるのに

踏みにじれる一言を手に取り
たくさんの言い訳を放った
悲しみに目を瞑って
喜びに目を反らしても

思いと裏腹なことを言い
言って欲しい反対の言葉を言う
誰よりもわかってる思いを裏切っても

思い出すように吐き捨てて
思い出さないよう大事に心にとっておく
ふとした予期せぬ一言に
抱きつこうと振りほどいても

平行している

歌うように耳を塞ぐ温もりと
笑うように涙を隠して
模索しないと自分らしさは見つからない

言いたいことほど言えない
言っちゃいけないことほど言える
たらればを考えても仕方がないのに
どうしても考えてしまう

眠れない夜に現れる
見えない言葉に告げるおもいを
まだ止まれないから
駆け上がっていくしかないから

重なる痛みを忘れないから
まだ残ってるほんの僅かな望みへ
折り重なった感情でさえも
いつか本当に気づけたのなら
また戻って拾いに行くから

逆さまにして 逆さまにされて
それをもう一度逆さまにするから
どれが本当の思いなのか
形作る全てを見つけて触れて確めたい

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集