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男性更年期障害の悲劇

大きな誤解

更年期障害といえば女性を思いだします。しかし男性にも更年期障害(LOH症候群)があり、加齢に伴う男性ホルモンの低下が原因で様々な症状を誘発します。これは女性の更年期障害と似ていますが、女性はホルモンバランスが安定すれば自然に回復することが多いのに対し、男性は回復しない場合があるのが特徴です。

更年期障害の割合

厚生労働省の調査によると、更年期障害の可能性があると考えている人の割合は、次のとおりです。
女性:40代で28.3%、50代で38.3%、60代で27.7%
男性:40代で8.2%、50代で14.3%、60代で13.6%

まだまだそんな歳では…

男性更年期障害は30歳代後半から70歳近くまで幅広い年齢で起こりえます。 神経質でまじめ、几帳面な人は男性更年期障害を発症しやすいと言われています。

男性更年期障害の症状はうつ病と似ている

男性更年期障害の患者さんは約600万人とも言われています。原因として、「ストレス」が大きく関わっていることが分かってきました。強いストレスが長時間続くと、脳のほうから精巣に男性ホルモンを出す指令が出なくなり、男性ホルモンが減るのです。症状もホットフラッシュよりも易疲労感や肩こりが多いことが特徴です。

男性更年期障害は何科にいけばいい?

男性更年期障害を専門的に診断・治療しているのは「泌尿器科」です。ただ、すべての泌尿器科で対応しているとは限りませんので医院HP等でご確認ください。

男性更年期障害でお悩みの方へ

男性更年期障害の治療は保険適応です。採血によるテストステロン(男性ホルモン)測定や各種検査、テストステロン補充療法はすべて保険診療で可能です。(40歳以上の患者さんに限ります。)

もしご自身に疑いを持ったら…

泌尿科はちょっと…と思う方は、先ずは漢方から始めてみてはいかがでしょうか?


男性の更年期障害・胃腸不調・食欲不振

補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

もともと胃腸が弱い方に適しています。胃腸の働きを高めて、食べ物から栄養分を十分吸収できるようにすることで「気」を補い、症状を改善します。
[副作用・リスク]
過敏症、発疹、蕁麻疹、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢など
《類似市販薬》
十全大補湯・人参養栄湯・六君子湯・小建中湯


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