見出し画像

残業100時間しながらTOEFL100を達成したときの話

こんにちは!
前回は、TOFELについて70点台から90点台にブレイクスルーした際の勉強内容について記事を書きました。

今回は、その後に仕事が結構忙しい状況が続きながらも、TOEFLのMyBest Scoreが100を超えた時の勉強時間の捻出や取り組み方について振り返ってみたいと思います。事実、私がMy Bestで103を出した時(2022年3月)の1ヶ月の残業時間は、自分の記録(以下の画像)によれば98.5時間でした。。。

3月以降も80時間近い残業が数ヶ月続き、出願した年の前半はかなりきつかったです。。。(そして8月に体調を崩します。涙)


大谷選手の「50-50」ならぬ、ほとんど「100-100」みたいなことを達成したわけですが(もちろんマネする必要はありません!)、

  • 仕事をしながら、いつ・どのように勉強時間を確保したのか?

  • 忙しいながらも勉強を続けたマインド(モチベーション)はどのようなものか?

という話が多分に含まれる内容となっていますので、受験がラストスパートではない方も、参考となる部分があるのではないかと思います。今回もぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです!




【平日の勉強】1日最低2時間!

①朝:30分

私が出願前のラストスパートで勉強していた時期(2021〜2022年)は「with コロナ」の時代で、コロナの影響が強く残っていました。このため、日によっては「時差出勤」をして通常の始業時間より30分〜1時間遅く出勤したりすることもあり、朝に時間が確保できる状況にありました。これは残業時間が長いため、朝の通常出勤が体力的にしんどかった、夜の帰宅後に勉強するのは体力的にもしんどかった、という事情もあります。苦笑(ただ、コロナがなくなっても、出勤時間を柔軟にできる職場で働きたいな…という願望は引き続きあります!)

このため、その時間を使い、Speakingのテスト1回分(当時はtaskが4つあったので4題)の演習 or1題を復習する時間に充てていました。復習のやり方は70点台→90点台にブレイクスルーした時の勉強方法と同じで、それを継続していました。

(参考:その時の具体的な勉強内容)
Independent taskでは、「こういう風に言いたい」と思ってもつっかえてしまうことがあったので、演習後の復習で、それをスラスラと言えるようになるまで何度も練習しました。最終的には時間を測って言い切れるように解答を再現することで、「よどみなく話せる力」を高めていました。
Integrated taskでは、Listening力を上げるチャンスだとも思い、復習の際はlisteningと同様、聞き取りの練習を行いました。その上で、演習の時に自分が作成した解答と模範解答を比べて言いそびれていたことやよりナチュラルな言い回しなどを確認し、その解答に近い答えが話せるよう、何度も練習しました。

過去のNote記事「TOEFL70点台から94点にブレイクスルーした時にやっていた勉強内容について」より抜粋


②通勤時間:計60分

通勤時間は勉強時間を確保するのに持ってこいの時間でした。家のことも職場のことも考える必要のない、この時間帯は、まさに自分だけの時間!自分のための時間!という感じでした。

私は電車に乗っている時間が片道30分(往復60分)くらいありましたので、そこでListening問題の復習に充てていました。問題集にあるレクチャーなどの音声をスマホからイヤホンで聴き、そしてスクリプトもスマホ画面で見らられるようにして、一文一文のチェックと全体聴き取りの練習をしていました。

(参考:その時の具体的な勉強内容)
単語の確認はもちろん、お題の音声を一文一文で止めて、「今の聴き取れたか」をスクリプトで確認し、分からなければスクリプトを見ながら聴くなどして再度チャレンジし、最後までやったらお題全体をスクリプトなしで聴き、内容が9割以上理解できたか、という確認をしていました。

過去のNote記事「TOEFL70点台から94点にブレイクスルーした時にやっていた勉強内容について」より抜粋

③昼休み:45分

昼休みといえば昼食を取る時間ですが、ここも基本的には「仕事をしなくて良い」=「英語学習に充てられる」時間として捻出していました。もちろん、昼食は取るのですが、私は余程のことがない限り(自分でコントロールできない仕事が降ってきた時以外)は12時になった直後に自席を離れ、執務室とは別の場所(仕事の話などが聞こえてこない集中できる場所)で英語学習するようにしていました。
最初の45分を勉強に使って、ラストの10分強くらいでお昼ご飯を食べる(弁当を持参し、買いに行く時間も削減)、という感じです。(ほぼ毎日お弁当を作ってくれた妻には大感謝です!!!!)

この時間帯では、ReadingまたはListeningの問題演習、あるいはListenigの復習(1題)に充てていました。


上記、これらを合計すれば2時間強の時間になるため、仕事が忙しい状況でも、最低でもこれらの時間を捻出して勉強していました。


【休日の勉強】1日最低5時間!

土日は基本的に家で過ごし、睡眠を十分に取ったり用事(買い物や散髪、歯医者など)を済ませることも行いながら、基本的には最低5時間(または2日で計10時間)を確保するように努めていました。ここは受験に向けた覚悟と、with コロナで比較的ご飯や飲み会といった外部交流(・誘惑)が少なかったことも功を奏し、なんとか継続してやれたかと思います。

土日は、まとめて時間が取れる良さを活用して、主にWritingの演習や復習、またReadingを1回分(3〜4題)解いたり、Listeningを1回分(5〜6題)解いたりする時間に充てていました。(そしてまたこれらを1題1題、平日の時間も使いながら復習していく…という流れになります。)

これで土日に計10時間学習し、平日の2時間×5日間と合わせて、最低でも1週間で20時間は勉強時間を確保し、問題演習と復習を積み重ねて英語の体力をつけていくとともに、TOEFL特有の解き方にも身体に馴染ませていったというイメージです。

余談:TOEFLのガチ勉は出願した年の7月くらいまで続き、この時期は特に面白い写真や画像も残っていませんでしたが、5月のGWには友人の結婚式にもちゃんと出席しました。笑 
適度な息抜きは大事です!!!

【どのような心持ち・姿勢で勉強を継続していたか?】

こうしたことについてお話しすると、時々、そのモチベーションはどこから来るんだ、というようなご質問を受けることもあります。
自ら望んで始めた英語学習ではあるものの、なかなか継続するのが難しい…という人もいるかもしれません。そこで、以下は私の個人的な経験と手法ですが、よろしければ参考にしてみてください。


①「英語学習は仕事から離れて自己研鑽できる!」という感覚

ある種特殊かもしれませんが、私がこの当時勉強していた時の最も強かった正直な思いです。笑
月に100時間残業するというのは、1営業日あたり5時間残業しているわけで、本当に家と職場を往復し続けるような日々でした。ともすれば、家に居たって仕事のことを考えてしまうような状況にも陥りかねません。ともすれば、(自分の意思とは無関係に、組織内外の都合で業務が降ってくることから)ボロ雑巾のように働き、無機質な日々になっていたかもしれません

そんな思いにギリギリ(?)なるのを避けられたのは、「英語学習をすることで仕事から離れる時間を持つことができ、その時間を楽しんでいた」からだと振り返っています。やや仕事に対してネガティブな言い方かもしれませんが苦笑、よりポジティブに言えば、「忙しい中でも、自分のための時間を確保し、熱中できることへの喜びを感じていた」ということになるのだと思います。

仕事「だけ」の日々が嫌だ、自分がやりたいと思うことをやりたい!という気持ちから、「仕事の反動の部分で英語学習をしている」ということ自体にある種の充実感があったのかもしれません。
これは仕事が忙しい人向けのマインドかもしれませんね。苦笑


②「出題された文章やリスニングを楽しむ」という感覚

問題演習は、ともすれば同じことの繰り返しのように感じてしまわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合は、特にReadingやListeningの復習の際などに、新しい話題に触れ、知らなかったことについて見識が増えたなというようなイメージで取り組んでいました。

そもそもが問題演習の時点で内容を100%理解はできていない(TOEFLを「解く」とはそういうものではない)一方で、復習の時に丁寧な精読や聴き取りの理解の際に、内容も深く理解しながら読む・聴くということをやっていたので、「単なる作業感につながらなかった」ということがあるように思います。

また、お題のテーマについても、時折興味深いものがあったときは、「へぇ」「なるほど」と思いながら取り組んでいた記憶があります。TOEFLを受けなくなってもう3年くらい経ちますが、いまだに一部のお題については覚えているものです(モアイ像のように膨大な重さのものをどうやって古代の人が運んだのかという議論、あくびが伝播するメカニズムとは、など。なぜか今でもよく覚えています笑)。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、やはり努力の継続には対象そのものを好きになる(熱中できるような状態にする)ことが大事であるように思います。


③「勉強したことを日々記録する」ことでモチベーションを維持

これはモチベーションの維持とともに、漠然と勉強しないための「質」の部分にも少し関わるのですが、私はなるべく、その日に(難しければ1週間単位で)どこまで勉強したかを記録していました。手帳でもいいと思いますし、メモ帳やExcelシートのような表でも良いと思います。

大切なのは、その日(そして1週間単位)で何時間勉強して、どこまで問題集を解いて、復習したかを振り返れるようにすることだと考えています。それを1日または1週間単位で振り返ることで、例えば「今週は頑張ったな」と自分を褒めることができたり「今週はあんまりできなかったな」とさらに自分をエンカレッジすることもできたりして、モチベーションの向上(そしてダラダラ勉強していなかったかの反省と改善)につながっていた感覚があります。

勉強時間を記録した手帳は残念ながら日本にあって写真が撮れませんでしたが、問題演習の点数を記録した表がデータで残っていたので、ご参考まで。点数が如実に可視化されるので、ご覧の通り点数の低いリスニングでは、凹んだ時もありますが、やらねば!という思いにはなりました。


以上、勉強時間の確保と心持ち・モチベーションでした。
これで、他の記事と合わせて私の英語学習に関するヒントは大まかにはまとめられたかなと思いますが、もし個別分野でさらに詳しく聞いてみたいと思うことがありましたら、ぜひコメントなどお寄せいただければ幸いです(記事にできるかどうか、考えてみます!)。

今回もありがとうございました!

(参考)英語学習については、インタビューの受け答えでお話しした動画もあります。さらにご関心のある方はこちらもご参考ください。

本文中で述べた私見は、全て個人に帰属するもので、所属する組織を代表するものではありませんこと、あらかじめご了承ください。


〜さらに余談〜

ちなみに、平日や休日以外の時間の確保の仕方として、2022年以前の夏季休暇や年末年始休み(2020年や2021年)は、受験生のように缶詰になって、英語にどっぷり浸かっていました。夏季休暇は5日+前後の土日を合わせて計9日、年末年始も少し多めに?休みをもらって、2週間くらい休んで、問題演習や復習を繰り返していました。
そしてその英語脳のまま、休暇の終わり頃の土曜日にTOEFLを受け、なるべく良いスコアを狙う、という作戦でした。笑


とはいえ、休み中に受けたTOEFLのスコアが必ずしも良いということではなかったので、やはり英語は1日にして成らず、というふうにも感じますね…!


いいなと思ったら応援しよう!

Ryo スタンフォード×ハーバード留学
よろしければ応援お願いいたします!今後の執筆活動の糧にさせていただきます。

この記事が参加している募集