「人生ゲーム」も時代を反映している件。
目指すのは億万長者ではなく、一番「幸せ」になること。
そんな「人生ゲーム」が販売され話題となっている。
タカラトミーが2024年11月に発売した「100年人生ゲーム」がそれだ。お金を稼ぐことが目的ではなく、幸せのポイントを貯めながら、ゴールの100歳を目指すというモノ。超高齢化社会を迎えている中、長生きに対してポジティブな面に注目してもらう「大人向け」の人生ゲームだ。
ルーレットを回し出た目に合わせてコマを進ませるルールはそのまま。違うのは円やドルではなく「ウェルポ」という単位が使われていることだ。「ウェルポ」とはウェルビーイングポイントの略で、ゴールとなる100歳までに最もウェルポを獲得できた人の勝利となる。
また、途中で止まるマス目の項目も異なっている。今までは「火星に移住」や「宝くじ当選」「子供が埋蔵金を発見」など、夢のような出来事が描かれたマスが特徴だった。
それが「100年人生ゲーム」では
「ファンミーティングに参加。50年ぶりにときめいた。50,000ウェルポ得る」
「弱い野球チームの応援はやめたら?と言うパートナーと喧嘩。30,000ウェルポ失う」
「技術系の資格を取得。他の分野の人と話ができるようになった。8,000ウェルポ得る」
など、誰にでも起こりえるささやかな幸せや悲しいエピソードを盛り込んでいる。しかもマスに書かれたエピソードは、1万人以上にインタビューやアンケートを行って集めた「ノンフィクション」だ。現実味も増す。
他にも、政治家や医師、タレントなどの職業カードは、健康マニアや情熱ワーカー、友達想いなど「価値観カード」に変わっている。それぞれにウェルポが割り振られており、マス目の価値観アイコンが一致した場合、カードに書かれた倍数に応じてウェルポが受け取れる
また「幸せの記憶カード」というのも特徴の一つ。「富士山登頂」や「家族の時間」などのタイトルと共に、実際にある人の人生で起きた幸せなエピソードが書かれている。カードに書かれたウェルポは、従来版なら決済日に当たる「終活マス」で受け取ることができる。
ゲームは「100歳の誕生日マス」に到着したらゴール。従来版は早くゴールした人から順に高い賞金を獲得できるが、こちらはゴールが遅かった人の方が「人生でより多くの経験をした」とみなし、より多くのウェルポが受け取れる仕組みとなっている。
最終的に一番多くのウェルポを獲得した人が「幸福長者」となるのだ。
100年人生ゲームはタカラトミーと博報堂のシンクタンク「100年生活研究所」によって共同開発された。開発の背景には、日本人が他国の人と比較して「長生き」にネガティブな人が多かったことがある。
希望する寿命が実際の平均寿命より短かったことや、長生きに対するイメージに「不安」を挙げる人が、日本人は多かったのだ。
こうした結果から、日本人が人生100年時代を前向きにとらえるためには、起こりえる幸せな体験を知り、長生きすることのポジティブな面に注目することが重要だと考えたようだ。
本当に多くの人が100歳を迎えられるようになるかは、諸説あるが、「長生き」に対しポジティブなイメージを持つのはいい事だと思う。
このゲームの存在を知り、私も「終活」や「健康」セミナーなんかで使ってみようかな、と思うのだった。知らない人同士でも打ち解けて楽しめそうだし、その後のビジネスにも繋がりそうである。
タカラトミーのHPから購入できるが、注意点として「ルーレット」などが入っていないため「通常の人生ゲーム」の用意も必要なので、ご注意ください。
今日はここまで。
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