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それでもやっぱり「塩味」のお菓子食べたいよね、という件。
先日食塩フリーの「休塩おやつ」の記事を書いたのだが、それでもやっぱり食べたくなるのが「塩味」のお菓子である。そんな「塩味」お菓子の代表格として「ポップコーン」があると思う。そしてスーパーなどで見かけるポップコーンの代表格として「マイクポップコーン」がある。実はこの「マイクポップコーン」、売り上げが上昇していないことが長年の悩みだった。
そんな中、ポップコーンの持つ価値を再検討し、状況を打開した施策が2018年に行った「食物繊維をパッケージに表示する」ことだった。
マイクポップコーンの定番「バターしょうゆ味」のパッケージには「食物繊維たっぷり」という文字と共に2つのレタスのイラストが描かれている。「パッケージの前面で食物繊維を押し出すようになってから、売上は右肩上がりになっている」と明かすのはメーカーのジャパンフリトレーだ。
なぜ売り上げの向上につながったのか。ジャパンフリトレーは「キャラメルポップコーンなどの甘いポップコーンはブームになったこともあり、一時的に売上に変動はあったが、圧倒的なスーパーへの配荷率と売上を持っているバターしょうゆ味を含め、塩味のポップコーンの売上はずっと横ばいだった」と話す。
消費者に調査を行ったところ、ポップコーンに対するネガティブなコメントを目の当たりにした。「軽いからあまり食べている感じがしない」「イメージがない」「空気みたい」などというコメントもあった。
確かに、以前東海オンエアのYouTubeで「スナック菓子を一口で食べる」ことにチャレンジした動画で「マイクポップコーン」は詰め込み詰め込み、最終的に一口で食べることができた気がする。(あくまで個人の記憶です)食べている感じがしない、といったコメントにも一理ある気がする。
もともとポップコーンには映画館やテーマパークで食べる非日常的なイメージが付いている。日常のおやつとして選んでもらうためには、スナック菓子の中であえてポップコーンを選択する理由が必要なことに気付いたと、ジャパンフリトレー担当者は語っている。
そこで差別化できるポイントの一つとして考えたのが、食物繊維だった。「健康を気にしてスナック菓子を食べることに罪悪感を抱く人もいる。だがトウモロコシの外皮をすべて使って作るポップコーンは食物繊維を気軽に取れるものだ」と気づいた。ポップコーンが健康に良いなら、スナック菓子を避けている人でも手に取る可能性があると考えた。
食物繊維に注目してからは、それを消費者に伝えるための準備を進めた。書物や大学の先生からの情報収集や、自社でもポップコーンの持つ効果について研究するようになった。結果、数字は非公開となっているものの、2018年を境に、新規購入者が増え、売上も右肩上がりになったという。
その結果あって、年に1回行っている調査によると、ポップコーンに食物繊維が含まれていることへの認知は高まっているようだ。ほかならぬ私自身も、スーパーで「マイクポップコーン」の袋の「食物繊維たっぷり」を見て始めて知った。
マイクポップコーンの65周年にあたった2022年には、マイクポップコーンから食物繊維が取れることを伝えるテレビCMも放映し、認知度の向上につながった。
その後研究は更に進み、現在は食物繊維に加え、ポリフェノールの一種であるフェルラ酸など、ポップコーンの素材が持つ可能性を広げている。
せめて食物繊維が取れるなら、塩分が多くても多少は健康的かな…なんて意思の弱いことを考えるオジサンだった…。
おやつ、できれば毎日食べていたいもんな~www。
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