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意思を飼い慣らす 【#64】
銀座一丁目のコンパクト棲息地域
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最近、仕事・ジム・サウナ・ご飯がすべて銀座一丁目で完結しててうれしい。コンパクト生活。
筋トレも勉強も、そして仕事も、自分なりの成功パターンが確立してれば何も難しいことはない。解くべき課題があり、参考書が用意されているなら、習慣と意思を絡み合わせながら実行していくのみ。
何かを”学ぼう”と思ったとき(ポーカーでも英語でも何でもいいですが)、まず考えるべきは「ゴール:ありたい姿」と「リソース:時間と精神」と「パッション:情熱というより執念」。
むしろ自覚すべきは、自分かどのゲームをプレーしてるか。それがほとんど全てな気さえする。人生は潜って、潜って、他者との差分を作る期間が定期的に必要として、そこからこぼれ落ちていく時限性の青春が必ずあること、友達の質は変わらざるを得ないことへの想像力と緩めの覚悟は持っていたい。いつまで経っても抜け出せない業から目を逸らさなくてもいい。
勉強の質量こそが仕事の生命線となる
目覚めてEAAを体内に取り込んで、脳が起動する前にジムに向かう。癒しのプロテインスムージーを人参として目の前にぶら下げて、筋繊維の破壊に励む。
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ブックライティング、経営者のビジョン/思想の言語化、教材の作成、小説の編集、メディア支援...いよいよ自分の仕事が拡張し散らかってきた。表面上の文章構成より、コアバリューは視点や思想の提供・整理に集約される。だから仕事(アウトプット)の時間よりも勉強の時間が多い。むしろそこが生命線。
いい仕事をした分だけ、出会える人の層が押し拡げられていく。それこそが、というか、それだけが仕事を頑張る十分な理由になるな、と齢をとる毎に強く思う。
「こんな感じの記事を作りたい」と、NOT A HOTEL江藤さんインタビューを引き合いにお問い合わせをいただく。
けど実はあんまり個人インタビューに再現性はない。個人の思考の深度や経験、言語化力に依存する側面が強いから。その意味でもインタビューや登壇は場数が物を言う。
本人が自明視して気づいてないことを客観的に価値化できるパターンはあるものの、そもそも資源が埋まっていなければ採掘のしようがない。かといって、本質を虚飾することは不可能性が高い。インタビュータイミングにおける「機が熟する」の深みを感じる今日この頃。
狂気の先にだけ宿るブランド
NOT A HOTELの開業一周年イベントに。NOT A HOTEL関連の取材で、連日、田原町のドトールに籠城。ドトールのアイスコーヒーは安うまの殿堂入り。
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NOT A HOTEL創業者CEOの濱渦さんと一番初めの投資家・佐俣アンリさんのクロストークがあまりにも面白すぎて、終始、前のめりに聞き入ってしまった。トークイベントにありながちな「とりあえずボールを置く」ような上辺をなぞる議論ではなく、本質を抉っていくシャープなディスカッションに心躍った。こうした類の話は原稿にまとめる熱量も高まる。おそらく週明けには書かせてもらったレポートが公開されると思う。
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翌日。招待してもらったNewsPicksのカンファレンス「START UP EVERYTIME」へ。完全プライベートでイベントに行くことは稀なので、完全脱力して聴講できるのは幸福度が高い。モデレーターではない宇野さんは、それはそれは切れ味するどく場を盛り上げていた。もう場数が違いすぎるんだろう。平野啓一郎さんのトークも軽妙かつ重厚で、『本心』を預言の書としての位置づけで読み返したくなった。
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小説編集のお勉強の一環ではないが、ロバート・マッキーの『ストーリー』につづいて『キャラクター』も読んだ。創作におけるキャラクターの作り込みの専門書なんだけど、殿堂入りで大好きな『ブレーキング・バッド』の主人公の超深掘り分析が目から鱗だった。構造から捉え直すの、このドラマはやはり傑出してる。
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キャラクター作りの理想とは、つぎのとおりだ。 まず、説得力がある複雑な性質を持つキャラクターを考える。人間として明るい望みがあるが、かぎりある命を生きるあらゆる者と同様に、不完全な存在だ。つぎに、ストーリーの展開のなかでそのキャラクターに重圧のかかる決断や行動をさせ、まだ発揮していない潜在的な能力を少しずつ理解する。最後に、ストーリーのクライマックスとなる場面で、感情的にも精神的にも、人としての絶対的な限界へ駆り立てられる経験をさせる。そこでは、明らかになっていないもの、掘り起こされていないもの、まだ使っていないもの、感じていないもの、表現していないものは残っていない。潜在的な力を出しつくし、できることをしつくし、すべてをさらけ出し、隠れていたものを表に出し、感情を出しつくす。こうして、キャラクターは完成する。
あの日、あの瞬間の刻印されたナタリー・ポートマン
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ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。