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KAT Walk C2+ 1年使った感想【その2】

前回は、KAT WakeC2+の良かった点について紹介しました。

今回はKAT Walk C2+を使っていて、イマイチだと思ったところや、想像と違った点について、以下の3つを紹介したいと思います。

  • リアルな歩行の感覚ではない

  • 部屋が汚れる

  • 対応ゲームしかプレイしなくなる

リアルな歩行の感覚ではない


良かった点の一つとして没入感を挙げましたが、その点においての少しマイナスポイントとなります。

このデバイスを買う前は、ウォーキングマシンに乗ってVRをするようなイメージをもっていました。
つまり、身体こそその場から動かないものの、間違いなく歩いている感覚は得られると思っていて、ヘッドセットをつけていれば、実際に移動しているような感覚も得られるだろう、と思っていました。

ウォーキングマシンは床が動くのに対し、KAT Walk C2+では動かない床の上で足を滑らせるため、動きとしては異なるものの、「歩行モーションをするが、身体の位置は変化しない」という点では共通です。

ですが、体感としては両者の間には結構差があって、同じように歩行のアクションはできるものの、KAT walk C2+では歩いているというより、「靴を滑らせている」という感覚がかなり強いです。

ヘッドセットをつけていると、歩行動作に応じてゲーム内で移動できるので、没入感はかなりありますが、それでも「歩行型コントローラーで操作している」という感覚に留まり、ゲーム空間を自分の足で踏み締めているようなリアルさはないのが実際のところです。

この感覚から抜けられるデバイスは今後ででてくるのか、そもそも実現できるのか、非常に気になります。

少なくとも、足を滑らすのではなく、床が動くタイプか、VRブーツのような、靴のローラーが動くことで位置を保ってくれる様なものがより良さそうな気はします。


部屋が汚れる


二つ目は部屋が汚れることです。これはちょっと実際に使うまでは想像しづらいデメリットだと思います。

シューズ部分にその問題があります。

KAT Walk C2+ のシューズデバイス

KAT Walk C2+のシューズは、踵部分にローラーが付いており、昔(今も?)子供の間で流行ったローラーシューズのようになっています。これにより、歩行アクションの際にベース上を靴が滑りやすくなるよう設計されています。

ただ、滑りすぎると危ないということから、シューズの裏に摩擦を増やすフェルト様のテープをベルクロで取り付けることができ、これを段階的に剥がしていくことで初心者〜上級者まで調整できる形になっています。

摩擦レベルの調整(ユーザーマニュアルより)

ところが、コイツが地味に問題で、全て剥がした上級者モードにしていると、靴裏のベルクロ部分が摩擦で削れ、大量の粉が発生するのです…。特に、踵部分は内側部分のみローラーで、外側部分はベルクロになっているのですが、そこに負荷がかかる様でかなり削れましたし、その後露出するプラスチック部分とベースが干渉して削れ、さらにかなりの粉が発生しました。

ベースが削れてしまうのはかなり困るので、今はシューズにひと工夫入れて、それはなるべく起こらないようにしています。この話はまた別の記事で書こうと思います。

対応ゲームしかプレイしなくなる


これはシンプルですが、KAT Walkシリーズが対応しているゲームしか基本的にやらなくなってしまいました。

ひとつは、本体が大きいので室内に動き回るスペースがなくなったことで、Beat Saberのような移動を伴わないゲームもやりづらくなってしまったためです。そしてもうひとつは対応していない(移動を伴う)ゲームだと満足できなくなってしまったことによります。

SteamもQuestも対応ゲームがかなり増えているので、ネタ切れになることはないとは思いますが、正直ちょっと勿体無いかもしれませんね。

Meta Quest対応ゲーム(一部抜粋)

最後に


以上、KAT Walk C2+を使ってみてわかったイマイチなポイントでした。

他にも、金額が高いとかスペース取られるとか、騒音とか色々マイナスポイントはありますが、それらはある程度自明かと思いますので今回は取り上げませんでした。

全体を通してでは、前記事にも書いた様に買って正解だった、というのが今の所の考えです。高いですがその価値は十分にあると思っているので、興味ある方はぜひ!

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