人に好かれる人間になること
従来の会社に勤める、出勤するといった勤務スタイルが大きく変化した昨今。
人生の全てを仕事に捧げるという昭和時代を経て、
今や”自分の人生をどう生きたいか”をまず決めてから働き方を考えていく、
といったスタイルが定着しつつあるように思う。
仕事は辛く苦しいもの、という概念から自分の好きなこと、
得意なことで人を喜ばせること、というような
ポジティブな意味合いにも変わってきた。
好きなことを仕事にする、1日◯時間だけ働くといった、
そんな言葉がチラホラ見られるようになってきたのもここ10年くらいか。
それは先進国であり、国が成熟した証でもあるので、とても喜ばしいことなのだ。そこは戦後に国を作ってきた世代の人たちに素直に感謝したい。
しかし成熟社会となった現代では、いかに新しい仕事や働き方を作れるか、
というような方向に考え方を変えていかなければならないと思う。
これまでいいとされていた仕事形態や職業をなんの疑問も持たずに
安易に選ぶことは愚かなことで、自分のできることや得意なこと、
喜ばれることを如何に仕事にするかというその姿勢でいかなければ、
本当の意味での安定や安心など得られない。
何故ならば、
組織や職種に依存した働き方だといくらでも替えがきく存在だからだ。
どうしてもあなたじゃなきゃならない理由がなければ、
高収入や安定収入であってもずっと不安やモヤモヤを感じるままだ。
これからの時代は、”職探し”ではなく”職づくり”ができる人が
社会を生き抜くことができるだろう。
つまり、募集されている仕事にだた応募するのではなく、
その企業のサービスを体験してみたり物を購入してみたりして、
いいところや問題点などを把握し、それを改善するために自分ができることはないか、そして自分がこの企業に関わったらどんな風に変わるかなどを考え、
それをアピールする能力を磨くことである。
そしてもう一つは、自分の半径5メートル以内をよく観察して、
そこから仕事を作り出すことだ。大抵の人間は、就職活動を行う際に、
資格をとったり学ぶための講座を受けたり学校に通ったりする。
真面目な日本人あるあるだが、資格を取得してもそれを活かすことができない人がほとんどだ。肩書きや組織に所属していることが第一で安心なので、
それが手堅くて確実なことだと思ってしまうのだろう。
もちろん、常にスキルアップをしようといった努力は欠かせないことなのだが、
仕事というものは求めている人がいることで成り立つので、
まずは周りの人間が自分に何を求めているのか知ることが先決であり、
それも分からないのに安易に良さそうな資格をとることは愚かな行為だ。
社会的評価が高かったり、
誰もが羨む仕事というのが必ずしも全ての人にとって最適であるはずがない。
私は21歳から風俗で働いていたが、27歳になる前に急に不安になり
何か手に職をつける学校に通おうと思ったが、それもただの思い込みであり、
結局その道には進まなかった。
手に職をつけたら食いっぱぐれることはないということは世間一般の考えであり、
私には全く当てはまらなかった。
風俗をやめた後はいい出会いに恵まれて、
経済的に助けてもらえることがあったり、手伝ってほしいとお願いされたことを
やったりしていたら、段々と周りの人達からこういうのが合うんじゃない?とか、これをやったらいいかもと言われるようになり、
実際1年半前に向いているかもと言われたタロット占いをやってみたら
すごく喜ばれて、自分の方から営業みたいなことをしなくても
あちこちから声をかけていただくようになり、
さらにそれを続けていたら個人的な依頼が来るようになった。
実は風俗を辞める前に始めたネットワークビジネスでは
何をやってもうまくいかずに、人に会う度に違和感と疲労感に苛まれていた。
今思えば相当無理していたし、本当は嫌なのにそれに気づかないふりをしたり、
自分の気持ちに全然正直になっていなかった。
逆にタロット占いは、やればやるほどどんどん楽しくなってくるし、
ネットワークビジネスの時のように全く無理していないのに、
お客さんの方から声がかかるようになったのだ。
今までの人生でまさか占いをやるとは思いもよらなかったので、
こうなったのがとても不思議だったが人との繋がりを大事にしたり、
お互いに助け合ったりしながら関係性を丁寧に築いていく努力をすると、
不思議と次に進むべき道を人が示してくれることもあるものだ。
これからの時代は、いかに人に好かれる力や要素があるかに加えて、
更に、自分を活かせるような人間関係を自分自身で作っていくことが必須になってくる。
今までのように同じ会社だからとか、権威がある人だからとか、
そういった縛られた人間関係だと、自分の可能性が広がらない。
思い切ってしがらみから抜け出し、自由に色々な人と関わり、
コミュニティを作っていく。
結局仕事というのは人との関わりの中で生まれてくるものであり、
いくら一人で思い悩んでいても、
自分が思いつくことや考えることなんかたかが知れている。
私にとって働くということ、仕事というものは人に喜んでもらうことで自分も楽しいと感じられ、さらにもっとスキルを磨いたり学びたいと思えるものだ。
しなければならないからと我慢したり、苦しくなったり辛くなったり、
仕方なくやるものではない。
私は15歳で初めてアルバイトをしてから、36歳の今に至るまで約20年間
様々な仕事を経験し、少しづづ自分という存在を確立してきた。
やりたいことがないとか、
自分には何が向いているのか分からないと嘆く人がいるが、
それは時間がかかっても自らの経験を通して自分で見つけていくしかないのだ。
誰かがあなたにぴったりの仕事を見つけてくれたり、
なんとかしてくれることなんてあるはずがない。
どれだけ時間がかかっても、
人生において仕事や働くことに対して挑戦したり失敗したりして、
もがきながらも自分自身で見つけていくことに価値があると思っている。
私もまだまだ道半ば。
これから自分がどんなことを仕事にしていくのか、
働き方はどんな風に変わっていくのか、楽しみで仕方がない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?