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真の"バリアフリー"とは~利用者便り~

こんにちは、スタッフのF・Yです(^^)/

今回もご利用者さまが書いてくださったブログを紹介します!

ここ最近では、駅にエレベーターが設置されたり各所でスロープが作られたりと、バリアフリー化が進んでいますが実際に車いすを使用している方目線でのお気持ちとしては、本当にバリアフリー化が浸透しているのでしょうか。

物理的なバリアフリーと心のバリアフリーについて、考えるきっかけになっていただけると嬉しいです(^^)

ではどうぞ!
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こんにちは。リハス朝霞でお世話になっております。
私は、脳出血による右半身麻痺のため、車椅子生活を送っています。最初は手動車椅子でしたが、現在は電動になりました。電動車椅子を使い始めた頃は、感覚がつかめずあちこちにぶつかっていましたが、理学療法士の指導を受け、練習して乗りこなせるようになりました。最近はいろいろなところに出かけています。

電車は、駅員さんがホームとの間に渡した板で乗車をサポートし、降車駅でも待っていてくれます。どこへ行っても駅員さんは親切で、車椅子用トイレやエレベーターも案内してくれるので安心です。

リハスでも、週1回は昼休みに外出し、周辺の店で食事をしたりコンビニエンスストアで買い物をしたりしています。外出の機会が増えると、いろいろ考えることがあります。例えば飲食店で、入口に段差があると入店出来ません。

先日も、リハスの近くに美味しそうなうどん屋さんができたので行ったところ、ドアを開けてすぐに段差があって入れませんでした。店員さんは、「大丈夫ですか。無理ですね。すいません。」で終わりでした。車椅子の人も入店させなければならないという考えはないようです。また、店の入口に大きな段差ではなく、ちょっとした段差があっても車椅子では入れません。スロープにできるのに、と思う店がたくさんあります。

さらに、利用者のマナーも問題です。店の入口近くに自転車が置いてあって、入店できないことがあります。私は中途障がい者なので、振り返ると自分も歩けるときには身障者のことを考えていなかったと思います。身障者の立場をもっと広めていかなければなりません。
また、リハスに来ているときには困りませんが、普段は、身障者用トイレのある店が圧倒的に少ないことに困っています。最近は、杖と装具を持って行って身障者用でないトイレを利用することもありますが、トイレの入口に段差があっては入れません。

驚いたのは、先日、川越に行ったとき、公衆トイレが身障者用だけ夜早くに鍵が閉まることです。「身障者は夜遊びしちゃいけないの?」と荒れる私でした。

おまけに、今度川越にゆっくり泊りがけで遊びに来たときのために聞いておこうと思い、気を取り直してホテルに行ったところ「レストランにいらっしゃるお客様のために公衆用の身障者用トイレはありますが、身障者用トイレの付いた客室はないんです。うちは古いので。」と言われました。このとき行ったのは、観光地川越の代表的な大きいホテルです。部屋の改築もせずに「古いので」ですむのでしょいか。この日は不機嫌になりながら帰宅しました。

飲食店だけの問題ではありません。先日、映画「あんのこと」を見に行きました。夫は興味のない映画だったので、一人で行くことにしました。夫が事前に調べてくれたのですが、身障者用トイレのある映画館は本当に少なく、結局立川のデパートにある映画館に行きました。映画館には古いところも多いのは分かりますが、映画は身障者でも楽しめるレジャーです。是非改築を考えてほしいです。

対照的に、コンサートホールには、大抵身障者用トイレがあるようです。また、当然かもしれませんが、博物館や美術館などのうち公共の施設には、ほぼ必ず身障者用トイレがあります。

映画館や一定の広さ以上の飲食店、ホテルなどには、国が工事費の補助金を出す代わりに身障者用トイレの設置を義務化するのも一方だと思いますがどうでしょうか。すでに工事して身障者用トイレのあるところとのバランスは問題かもしれませんが、こうでもしないとなかなか設備のある施設が広まらないと思います。

身障者として、嫌なことばかりではありません。街で親切な方にお会いすることもあります。たとえば、先日池袋駅で、車椅子で通れる幅の改札口がわからず困っていたところ、ある方が「ちょっと待ってください」と言って駅員さんを呼んで来てくださいました。またある日には、土砂降りの雨でびしょぬれになり、スーパーで服を拭いていたところ、なんと見知らぬ方がタオル地のハンカチをくださいました。これにはびっくりし、感激しました。普段も、スーパーで買い物をしていると、「何かお手伝いしましょうか」と声をかけられることがよくあります。皆様に感謝します。そして、車椅子使用者に限らず障がい者が外出しやすい世の中になっていくように祈ります。


リハスワーク朝霞では障がいがあっても働きたい方を募集しております。
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就労移行支援事業所である「脳卒中・身体障害専門就労支援センター「リハス」」とも連携をしており、一般就労に向けた支援も行っています。

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