![ほかの子とcatch](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19024774/rectangle_large_type_2_c85e54f2cb6e7823dc45484fe2fce65b.jpeg?width=1200)
お兄ちゃんが2歳ちょっとの頃、いつも通る道に「障害児の親の会」の小さな看板に気づきました。思い切って門を叩くと新しい世界が広がっていきました。新しい扉は案外近いところに。
お兄ちゃんが2歳半の頃、近所で
「発達障害児を持つ親の会」
という表札を偶然見つけました。
私たちは多くのものを見ているようで、
自分の必要な物以外は日常的に「見る」ことも
「聞く」ことも選んでいるのだと思います。
だから毎日歩いていながら、その看板は全く自分視界からフィルターで外していた
ようでした。
ぼちぼち情報を探していましたが、当時の発達障害の専門書は
「自閉症、発達障害は親の育て方のせい」と書かれているものが多く
具体的に何をしたらいいのかはあまり書かれていませんでした。
当時喉から手が出るほど情報に飢えていたんですが
実は門をたたくのに結構勇気がいりました。
が、話を聞いてみると
その会では、児童館に音楽療法士や作業療法士を呼んで
週に1~2回子どもの指導法を教えてもらったり
親同士の情報交換をしたりする活動をしていました。
また専門家(理学療法士、心理士)に個人的に指導を受ける
チャンスもあるということでした。
思いきって来てよかった〜!
と思いました。
さしあたって週1度、そこがやっている児童館の活動に通うことにしました。
9時半から12時までで、
まずは皆(10組くらいの子どもと親。それと会の運営者、先生)
で丸くなって手遊びや歌、体操。
そして子どもの緊張を和らげてコミュニケーションを取りやすくするための
マッサージなどをしていました。
後半は子どもを歩いて10分程の大きい公園に連れて行って
体を使って遊ばせるのですが、
それがちょっと変わっていて
自分の子どもでなくほかの子どもと
手をつないで歩き、遊ばせるのです。
会に通って1ヶ月過ぎた頃、私もよその子の手を取って
丸一時間歩いたり遊ばせる機会をもらいました。
それがとても意外なくらい大切な経験になりました。
これは私がものすごく持っていた境界線感、
新世紀エヴァンゲリオン風に言うとATフィールドが外れていく経験でした。
自分が、自分が!と息苦しいほど思い込んで空回りをしていたのですが、
そんな自分をメタ認知などできない時期でした。
たまたま出会って門を叩いたことが、
別の意味でも扉を開けていくきっかけになりました。
悩んでぐるぐる回っていないで、見つけた門を叩いて、
中に入っていき新しい何かをつかんでさらに先に進む。
そういう事が必要な時期でした。
それも、その時わかったことではなく、今考えたらという事ですが。