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140字小説 「健康診断」

医者が俯いていた。嫌な予感が脳裏を過ぎる。思い返せば、あまり運動していなかった。煙草は吸わないが、酒は日々のストレスの解放と、飲みすぎていたきらいがある。自分の不摂生が招いた結果とはいえ、現実に直面すると恐怖が先行した。それでも心構えをしたとき、医者は鼻を抑えてくしゃみを堪えた。

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