日常に差し色を。愛らしい小さなものたちと、ともに。
手元に届いたその日から、なにをつくろうかな?
と、ずっとわくわくしていました。
いろとりどりの、ちいさくて愛らしい生きものたちが
ほほえんでいる、デザインペーパー。
見ているだけで、ふわっと幸せが舞い降りる。
そんなイラストと、
温かく、誠実なお人柄が感じられる文章と。
どの記事も素敵で、フォローをさせて頂いている
大好きなみっちさんが作品を販売されると知ったのは
昨年の晩秋のことでした。
たまごさん、サトウくん、ポッポさん、カップくん。
キウイちゃん、パンたくさん、えんぴつ虫くん。
ペイズリーに、雪の結晶。
ぜひぜひ、我が家においでください。
そんな気持ちでお迎えしたデザインペーパーは、
写真で見る以上にかわいらしく、
紙の手ざわりを楽しみながら、さっそく、
ブックカバーと折本をつくったのです。
手にふれる紙の質感、ポップな赤色と青色。
雪と雲の白さを思いながら折り目をつけていくと、
心がおだやかになっていくのを感じます。
では次は、とっておきの朝ごはんをつくりましょうか。
机の上で楽しそうにしている小さなものたちに
そっと語りかけました。
用意するものは、のりとはさみ。
そして2025年の手帖です。
ペイズリー柄のテーブルクロスのうえに、
こうばしい香りをまとう焼きたてのパンを並べる。
飲みものは珈琲?それとも紅茶?
サトウくんもカップくんの中に飛び込むべく、待機中。
それから、瑞々しいキウイちゃんと
ほっこりと温かいたまごさんもお忘れなく。
朝ごはんを終えて、ひと息ついたら、
自分の気持ちと向き合うようにして
文章を書きたいな。
机の上に色々なものを広げて、
無心になって手を動かすことはとても楽しくて。
こんなに心がはずむ時間は久しぶりです。
ふと、子どもの頃のことを思い出しました。
絵を描いたり、ビーズでアクセサリーを作ったり、
折り紙で遊んだり。
いつも何かしら手を動かしていたのに、
大人になってからそんな遊びの楽しみ方を忘れていた。
仕上がった手帖を本の間に並べて
背表紙を眺めていると、
「今からでも、楽しめば良いのですよ」
お会いしたことはないけれど
春の陽差しとそよ風のような
おだやかなみっちさんの声音が響いた気がします。
さまざまな色を見つめていると、
こんなふうに思ったのです。
何かをつくることは
日常にひと刷毛をすべらせて
差し色をのせるようなことなのかもしれない。
たとえば、自らの手でつくった
りんごちゃんを通して、世界を見てみれば
そこにはやわらかな光が
ふりそそぐのかもしれません。
わたしの今年の目標は、
「つくること」を「楽しむこと」。
小さなことをすこしずつ積み重ねていけたらいいな。
みっちさんの作品にふれていて
芽生えた思いです。
みっちさん、素晴らしい作品をありがとうございます。
心からの感謝の気持ちをこめて。