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本のこと

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本にまつわるあれこれ。
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#読書日記

失った煌めきを求める、物語。

題名も作者名もあらすじさえも知っているのに、読んだことのない小説。 ふだんの読書では、国…

夏樹
1か月前
102

風が吹き抜けていくような、本への思い

先日、本屋さんで手にして、思わず笑みがこぼれてしまったのが、高山なおみさんの「日々のこと…

夏樹
2か月前
109

誰もが、違国に住まうひと

ひといきに読んでしまうのがもったいなくて、数ヶ月をかけてゆっくりと読み進める。 物語の結…

夏樹
2か月前
88

ことばでえがかれた世界への旅

読んでいるあいだ、その文章の中に深く沈み込んでしまい、読み終わったあとも、現実の世界にな…

夏樹
3か月前
117

和歌の世界に、涼をもとめて。

連日、気がつけば、「暑いなぁ…」ということばがこぼれ落ちてばかりいます。 なにか、涼を感…

夏樹
3か月前
75

ざらざら、すべすべ、さらさら。今日はどの本の気分?

"今月買おう"と決めていた、江國香織さんの「読んでばっか」を無事に手にして、読み進めている…

夏樹
4か月前
127

"本が読みたい"と思えるのは、あたりまえのことではないから。

先日、本屋さんに行ったときのこと。 新刊コーナーで、江國香織さんの「読んでばっか」が目に入りました。 大好きな作家さんの、読書や本にまつわるエッセイ集ということもあり、いったん手に取りかけたのですが、すでに2冊の本を手にしていることにはたと気づき、"今日はやめておいて、来月買おう"と考えたのです。 レジ前の列にならんでいるときに、noterのいろさんの記事を思い出しました。 以前より文庫本が値上がりしていて、千円を超える作品が多くなっていること。 本に使える予算には限度