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解決策はあるのか!?授業中に離席してしまう子 〜課題&原因編〜

小学校担任として経験しそうな事例第四段は、授業中に離席してしまう子についてです。

授業が進まない!せめて友達に迷惑をかけるのはやめてくれ!と思って困っている先生も多いのではないでしょうか。

今回はそんな"困った子"とされてしまう子が、"何に困っているのか"に焦点を当ててみていきます。

※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【Dくんの普段の様子】

・体を動かすことが大好きで元気な男の子。
・授業中に頻繁な離席がある。(国語や社会で頻繁。)
・教室の外に飛び出すことはないが、友達に触れたり周りをうろうろしたりする
・「席に戻ろうね」と促すと、一度は戻るものの、数分後再び離席する。
・集会で集まった時や、体育の整列中には、体をソワソワと動かすことはあるものの、整列した場所から移動してしまうことはほとんどない。
・体育では特に意欲的に学習に取り組む。

以前から授業中に離席をし、友達に迷惑をかけてしまうことがあると聞いていました。前年度は、座っていられたらシールをあげるというような対策がなされていたようです。

【課題】

・離席して友達に迷惑をかけてしまうこと

離席すること自体ではないの!?と驚かれた方もいるかもしれません。

私は、離席は一概に悪いわけではないと考えています。

むしろ、前を向いて座っていることだけが正しいというのは不思議な話です。

ただし、友達の学習の妨げになってしまうのは、個人の自由の範囲を超えてしまうため、友達の迷惑になる離席を少なくすることを目指すことにしました。

【考えられる原因】

考えられる原因を、今回は大きく分けて3つに絞りました。

①ADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)から来る多動の可能性があること

集会で離席しないことや、着席を促すと戻るところから、"座らなければいけないことは理解している"と捉えました。

しかし、頻繁に体をソワソワとさせており、じっとしている姿があまり見られないことから、ADHDの特性があるのではないかと考えました。

②授業内容が理解できていないこと

国語や社会で離席が多く、好きで活動の多い体育ではほとんどないところから、理解が難しく、やることが分からないから離席しているのではないかと仮説を立てました。

さらに、友達の周りをうろうろすることから、友達に何かを求めているのでは、と考えました。さらによく観察すると、Dくんは友達に「ねぇ教えて」と頻繁に言っていることが分かりました。

③授業中の援助希求の方法を知らないこと

上記したことから分かるように、Dくんは、分からないことを教えてほしくて離席し友達のところへ行っていることが分かります。

これに加え、ほとんどの授業で離席があることから、分からないことを解決する方法を"離席して友達に聞く以外に知らない"とも考えられます。


次回は、対応&結果編です!
みなさんならどう対応しますか?

最後までお読みいただきありがとうございました!

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