7日間ブックカバーチャレンジー3日目ー時をかける少女
時をかける少女/筒井康隆
表題作の時をかける少女は、中学生の和子が実験室でラベンダーの匂いを嗅いだのち、次々と不思議な出来事に巻き込まれるお話。SFであり青春であり淡い恋愛ものだ。
1967年の初版発行以降、何度も映像化されているので、どの年代の人も1度は見たことあるのではないかと思う。
私も2006年のアニメ版「時をかける少女」から入って、原作に入った口である。
当時おおよそ半世紀前の作品とは露知らずだったので、読み始めた時は昭和な香りに驚いた。しかし、淡い期待感を残す締めくくりが大好きで何度も読み返した。
ああ、今度ラベンダーを育ててみようかなぁ。
また出てきた
そして案の定この本の最初のページには、3枚のメモが挟まっていた。高校生の私の拙い紹介文と、本の貸し借りをしていた男の子の感想文とおすすめの本紹介文である。
私がおすすめの本を開くたびにメモが出てくることについては、実は不思議な話でも何でもない。
小説に関していえば、私の読書歴は高校生以降あまり更新されていない。つまり、高校生の時のおすすめを、今もなお、おすすめと言っているだけなのである。