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「全領域異常解決室(第9話)」呪符で人を操れるのがヒルコならその実態は・・?
やはり、これは「サイボーグ009」なのだろうな。006みたいな体型の007が出てきたり、子供の神が出てきたり、そして、ラストに向かって、敵と味方がわからぬように混沌としてきた先に、警察内にヒルコがいた?それはそれで、野間口徹が主犯でなくて安心した。野間口が統括するような世界には住みたくない(野間口さん、ごめんなさい)。とはいえ、成海璃子でも役不足な気はする。本当の闇のトップはどこにいるのか?という流は盛り上がりますよね。
そして、3回前くらいから出てきた「呪符」というもの。梵字が書かれた札が貼られると、ヒルコの言いなりになる。前回は、それを小日向文世が貼られ、藤原竜也を殺そうとした。そして、今回は成美が広瀬アリスにそれを貼り終わり。つまり、このようなことをして日本にいる神々に諍いを起こさせ、その領域で支配を行おうとしているということなのだろう。そして、これを見ていると、今の日本の混乱した状況は神々がちゃんと機能していないからではないかと疑うとこすらできる。だいたい、ワクチンは現代の「呪符」だったことは間違い無いですよね。つまり、河野太郎はヒルコ!
実は、不慮の死を迎えてる芸能人の首にも呪布が貼られていたとか?そして警察が発表する「事件性はない」という言葉が最近は一番信じられないわけである。考え方によっては我々一人一人も神のわけ御霊であるわけで、そういう意味では神々の対戦に対してはいつお呼びがかかるかはわからないわけである。
まあ、そんな「全領域異常」な世界観の中にこのドラマはあるわけだが、現実として、そういう見方は常に持っていた方が良いと思える現代だ。AIというものが、人間の代わりに勝手に動き出してる中で、我々の司ってきた世界は混乱の中に入ってきている。最近の選挙の動向を見ても、人間には自意識というものが希薄になっていき、ヒルコのような世界に誘導されて、勝手に宇宙の法則と違うことが起きている感じがするのだ。その中で、ここで描かれる神たちが奮闘していると思うと、かなりのワクワク感がある。
しかし、この一般的には空疎とも言える世界観を見事にドラマとしてエンタメに仕上げている黒岩勉も、神なのかもしれない。とにかく、この展開は、今期のドラマの中では一番面白いクライマックスにはなってるわけである。最終回を前に続編が見たいという要望もあるようだが、わらしもそこに一票いれたい。
さあ、広瀬はヒルコに何を命令されるのか?やはり藤原の命を取れということか?いや、どこかで踊らされるのか?いずれにしても次回が最終話。我々は邪悪な神を前にした時にどうしたらいいのか?その答えを教えてもらいたいものだ…。