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「下剋上球児(第2話)」試合の中で生徒の個性を描き出す流れはわかりやすい

ラストの鈴木亮平の告白に視聴者の誰もが耳を疑ったであろう。「教員免許を持っていないです」と・・。まあ、話だと、単位が足りないで留年せずに大学を退学したということか?教育実習もして教員試験は受かっているのに、・・・ということらしいが、この設定が何故必要だったのか?部活の監督は教員免許がなくてもできるから、話は途切れないとは思うが、このあまりにも大胆な設定は、鈴木亮平自体の下剋上感を出すためか?このドラマの脚本家は信頼できる方だから、それだけにこの履歴は興味深い。

そして、先週から続くように、野球部を支える女性たち、家族たちの姿をしっかり描いているのが興味深い。黒木華も今回で自分が何故にここまで野球に熱くなったのかを説明している。父親の影響もあろうが、こういう野球バカ少女は昔からいるし、最近はそれが仕事に活かせる場も広まってるしね。そう、プロ野球オーナーにも女性がいるのだから・・。後10年もすれば、日本初のNPB所属の女性選手が出てくるかもしれないしね!そんな野球の未来を考えさせるドラマにして行っていただきたいものだ。

今回は、島に住んで長距離通学している根室(兵頭功海)の姉の役で山下美月が出てくるが、朝ドラ「舞いあがれ」と同じように方言がある役。東京出身の彼女だが、こういう役を違和感なくできるのは頼もしいし、弟の応援団としては適役である。今後出番がどれだけあるのか?だが、この軟式のグローブしか持っていない根室が今回、投手として試合に出て、スピードはないがコントロールがいいというところを見せる。試合の中でこういう選手の特徴を描いていくところは、すごくわかりやすい脚本だ。

そう、先週に続き、今回も、ライバルの星葉高校1年生との試合が組まれた。エースの犬塚(中沢元紀)と同じチームにいた選手もいて、いろんな心模様もここで描かれ、18対0で敗戦も、回が進む中でチームの和ができてくる様を描くやり方がうまく行っている。毎回、試合のシーンがクライマックスとして出てくるなら面白いなと思った人は多いのではないか・・。

その試合の中で観客席から伝令に呼ばれ、その上、選手の怪我から代走で試合に出ることになった久我原(橘優輝)。サッカー部にいて、俊足の持ち主で一気にホームに駆け抜けるが、三塁ベースを踏み忘れるというミス。まあ、野球部にはあり得ない長髪もあるが、最後の「野球楽しい」というモノローグでの一言とともに、彼の印象を強くさせているのは良い描き方だ。この橘優輝という役者、「最高の教師」の3年D組の生徒としても目立っていたが、ここからもっと役者として大きくなりそうな感じもしますね。

まだまだ、ポンコツチームだが、視聴者がチームに愛情を感じるようになってきた2回目であった。そこで、鈴木が犯罪者だと吐露するのだから、ここからまだまだいろんな障害があって乗り越えていく設定なのでしょうね。面白くはなっていきそうだ!

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