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「新宿野戦病院」歌舞伎町は住めばミヤコ蝶々なのか?

新宿歌舞伎町を舞台にした宮藤官九郎脚本作品。初回は、ただただ個性的な面々が賑やかに歌舞伎町を走り回る感じ。久しぶりにクドカン作品に出ている橋本愛が妙に可愛くて面食らったが、ラストでいつもの謎の女に戻って、これは路線変更でないことはわかった。

とはいえ、歌舞伎町も色々変わったわけである。古いいかがわしさが基本的には消えた感じもするが、空いた場所を「トー横」などと呼ばせてしまう若い日本難民の若者たちが集まっていたりするのは、やはりこの地のなせる技なのだろうけどね。

とはいえ、コマ劇場も、その周辺のキャバレーもダンスホールなども無くなってしまったし、もちろん、ボウリング場もない。そう、歌舞伎町、遊び場が減ってる感じはするのですよね。でも、そこにいかがわしい人々がいなくなったわけではないというドラマなんでしょうな。そして、柄本明が赤ひげ先生とか言われているが、クドカンが描きたいのは「酔いどれ天使」的なものなのだろう。「季節のない街」も「どですかでん」のリメイクなわけで、何気にクドカンは黒澤明に挑戦してる最中なのでしょうな。それなら、「生き物の記録」みたいなのも作ってほしいな。

で、初っ端からNPOの橋本愛と、戦場で医者をしていたという小池栄子、そして舞台の「聖まごころ病院」の美容皮膚科の仲野太賀が、目立ちながらもドタバタしていくのだが、そのほかにも岡部たかし、平岩紙、馬場徹、塚地武雅と個性あふれる面々が対峙し合うわけで、まあ、ドラマの中に抑揚がないこと極まりない。で、歌舞伎町なので、酔っ払いはいるは、拳銃は出てくるは、不法滞在の外人はいるはで、賑やかしいにも程がある。

そして、昨今リアルでも問題になっているように、立ちんぼのお嬢さんたちも出てくる。「不適切にもほどがある!」に続いて、コンプライアンスに挑戦しておりますよね。そして、どこまで、ヤバいところに突っ込むかが、ドラマの面白さに繋がる気はしますよね。

で、小池栄子が日本の医師免許持っていないのに、外科医として務めるわけで、この辺りはかなりの見所ですよね。英語と岡山弁と標準語を使い分けるセリフにも注目。まあ、小池のこういう演技は今や安心して見てられるし、確実に彼女は、日本で彼女だけしかできない役者に到達してますよね。そして、相変わらず、胸は大きいし、印象はすごいよ。

初回は、そんな彼女が病院に住み込みで働くようになるまで。しかし、出演者、「虎に翼」からのスライド出演の人が多いよね。司法界から医療界に一瞬で転職した感じで、役者さんってすごいですよね。で、看護師長の塚地さん、女なのか男なのかわからないとか言われてますが、胸は全くないですものね、歌舞伎町らしさを出すための人ですかね。

で、橋本愛が何者か?がキーなのかな?とにかく、クドカンワールド、どこまで内容で振り切れるか?またまた楽しみなところです。

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