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「無能の鷹(第4話)」ドラマチックに仕事をすれば何かが見えてくる?

菜々緒を新人として迎えてそこそこ経った営業部。まずは「夏の運動会」の種目決め。昔は会社の運動会なんていうのがあったのですよ(私は経験ないが80年代くらいまではよくやってニュースにもなっていた。)でも、まさか会社のフロアでそれをやるなど、面白いこと考えますよね。そして、最後に菜々緒が運動会で頑張ったりするのかと思ったら、最後に頑張ったのはさとうほなみ、ここではそういう役なのですね。納得。

そして、今回の主役は、その運動会の打ち合わせから彼女とのLINEに興じて全く自分の世界にいる工藤阿須加。しかし、この人もデビュー時こそ工藤公康の息子として結構いい役やってたけど、最近はこんな役が多いですね。ここでも出世を考えてるが、皆にそうは見せないチャラい役ですが、俳優としてはどうなのでしょうか?そういう意味では小泉孝太郎的な位置なのですが、今は小泉の方が断然役者を楽しそうにやってますよね。

そして、工藤の街での彼女とのやりとりを菜々緒が見ていたということがわかる。菜々緒、会社の中では存在するが役に立たないわけなのに、街に出るとこういうものに出会う。こういうのを持ってるというのでしょうか?

そして、工藤の仕事術として、会社のいろんな人に憑依して根回しの順番を考えるというのは面白かった。確かに昔の運動会をやっていた会社ならこういうことできた人いたでしょうね。今は、隣に座ってる人もどういう人かわからない職場が多いのに、工藤、大したものですよ。というか、この会社、派遣社員というものが出てこないが、やはりこれが健全な企業の在り方。部外者を奴隷のように使うために職場に入れてはいけないのですよ。菜々緒のような人でも正社員として囲うことで企業は文化を構築できるのです。運動会が開催されなくなったのは、企業が自ら企業文化を作るのをやめたからでもあります。

で、やはり、このドラマは菜々緒がどういう活躍をするかが楽しみなところ。それは、最後の営業シーン。相手先の社長が愛猫を亡くして心折れ、打ち合わせもしたくないという。そこで、菜々緒が社長の相手をしてやる。このドラマ、ずっと、菜々緒が仕事とは全く違うベクトルで社長をやる気にされるという展開なのだが、まあ、こううまくはいかないだろうが、営業とはやはり押してもダメなら引いてみろで、営業相手に興味を持たせるように方向転換させながら契約を取るものなのだ。そして、菜々緒はそんなこと考えないで方向転換させてみせる。このあたり、今の営業の皆さんのヒントになること満載なのではないか・・。

今回も、なかなか面白かったですよ。そして、このドラマ、私たちが忘れてしまった働き方みたいなものがいっぱい出てくる。そして、昨今のドラマのように、セクハラ、パワハラ、やたら述べないのが良いですね!

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