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「あたりのキッチン!(第2話)」栄養バーとサバの味噌煮の比較論

桜田ひよりのコミュ障演技は、かなり無理があるが、これ、最後まで続くのだろうか?確かにこれが無くなってもドラマとしては変なのですよね。このドラマは桜田がこれを克服するというよりは、自分の才能をいかに世の中のために使えるかということなのでしょう。

そんなことを思いながら見ていたら、商店街のケーキ屋の息子もまた同じような性格らしく、黒ずくめの衣装でケーキを作る変なやつ。だが、そういうのと波動が合うのか、彼のケーキ作りに付き合うという桜田、コミュ障なのに引きずられ安い。まあ、だから、引きこもりにはならないということなのですね。こういう微妙に社会に馴染めないでいる人の方が多いのかもね。

で、今日の本題は、先週も出てきた、桜田と同じ大学の、工藤美桜と再度会うが、彼女が昼に「栄養バー」を食べるだけの生活に不安がよぎる桜田。そして、彼女が倒れるところに遭遇。なんとか、普通の食事をしてもらおうと「阿吽」に誘い、彼女が食べてもらえる食事を考えるという回。

しかし、工藤の役が、医学部の学生だと聞いて、まず、桜田が通っている大学がそれなりに大きな大学なのがわかる。そんなことはどうでもいいのだが、医学部の学生が、「栄養バー」だけで全ての栄養素が簡単に摂れるとか言ってしまう世の中なら不安を感じる。「カロリーメイト」から始まって、そんな補助食品が出回り出して40年以上経つが、ここまで未来に来てそれだけで生きてる人はいないだろう。未来に至り、かえって飽食の時代になってるのは、人間の欲望が「栄養バー」などには魅力を感じないところがあるからだろうね。最近は街中でゼリーを飲んでる人もよく見るが、あれで満足するのかね?そういえば、「下剋上球児」でグミが食事の子が出てきたが、人はそれでも生きていけるのか?色々考える

そして、工藤に桜田が出すのが、「サバの味噌煮」。誰でも食せるように、まず、サバを焼いて脂を落とすという工夫をする。私もこの料理は作るが、一般的には湯通しで生臭さを消すような流れですよね。焼けば、少し香ばしさも出るだろうし、それが癖になる感じもする。そして、出来上がりをあっさりさせれば、誰もが、この料理の本当の旨みだけを感じるということかしら?今ひとつ分かりにくいが、小鉢の小松菜のおひたしを、サバと同じ皿にのせるというのはあり。小鉢だと、つい箸をそこに伸ばせない人はいますものね。私などは、貧乏性で、出されたものは残さない主義なので関係ないですけどね。

ここで、工藤が、ご飯を残したことを最後に桜田に謝ったが、その心があれば大丈夫です。そう、食事の席に感謝を感じる。これが一番大事。他人に出されたものを、その席でなくても「あの店まずいな」とか、平気で悪口を言う人は、お店にではなく、心がこもっていない料理に対してであっても、料理に対して失礼だし、まずかったら無言で黙っていればいいのです。そういう店からは客がすぐにいなくなりますから。

話がまた横道にそれましたが、客に合わせて料理の味を決めるこのドラマ、設定はともかく、内容にはすごく興味ある私です。


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