「君の花になる(第9話)」皆が未来を目指すのは良いのだが、爽快感は欲しいですよね
ネットで拡散された写真から、本田翼は寮を去り、高橋文哉は活動停止。実際にこういうことがあったにしろ、メインのメンバーを活動停止にするような内容だったのか疑問には思う。ファンだって、メイン抜きの8LOOMには興味が湧かないのではないか?ドラマ自体がファンタジーであれ、これからこういうグループをやろうと考えている者たちへの夢になってもらいたい気がするのだが、その辺り考えてます?
今更、男性グループのメンバーが年上の女と付き合って何の問題があるのか?高橋は未成年ではないわけだし、色々と無理がある。普通の恋愛が犯罪のように扱われるようでは、日本のエンタメは成長もしない気がする。何時代のドラマだ?
まあ、ここで高橋の活動停止の判断は、プロダクションの社長の夏木マリによるものだ。この社長はやはり、メリー喜多川がモデルになっている部分があるのだろうか?雰囲気は格好いいのだが、本筋の部分はよく理解できない。まあ、謝罪した本田に対して、ホールで話すシーンは良かったが。
で、結局は本田は大人だから、フリースクールの寮母、兼先生ということで、ただただ過去を忘れて未来を目指すという流れ。そして、高橋の心の中は土砂降りのまま。少し今回は、全てのドラマが停滞気味の回であった。最終回に向けてテンポがない。
結果的に、本田を直接追い出した宮世琉弥は、尊敬していた高橋が、これも自分が思っている本田とくっつくことに対して嫉妬して、それ自体がグループのためにならないと考えたのだろうが、どうも、このあたりはしっくりこない。大体、これだけ売れてきても、集団生活させている部分に違和感を感じるのは私だけではないだろう。プロダクションの管理の仕方も結構ずさんな感じがする。
そういう、ドラマの環境自体が、ファンタジー化してしまってる中、恋愛ドラマとしてどう処理していくのかと思っていたのだが、それも今ひとつ盛り上がらないですよね。ここにきて、視聴者が本田と高橋をくっつけたいと思える感じではない。今回は特に本田側の新しい生活がちゃんと描かれず、高橋の心を残してる姿も出てこない。この辺りもドラマの流れとしてなんか今ひとつ高揚感がない。
グループは、それぞれの夢を叶えるために解散も辞さない感じになってはきているが、そうしたときに高橋がどのように未来をつくろうと決断するかが、ドラマの最後の見せ所か?
8LOOMのメンバーが多い割には、彼ら個々のドラマを描くことが少なかったこともあり、パラレルに最終回どうなるか気になるみたいな形にできなかったのは、脚本の最大のミスかもしれない。まあ、最終回は少し、こちらの予想を裏切るような展開を期待します。