「彼女たちの犯罪(第3話)」3人の女が繋がり、男は転がされ始める?
石井杏奈と他の二人がどう繋がるのか?というところが読めなかったが、深川麻衣と大学の同級生であり、石井も毎熊克哉を好きだったということなのだろう。だが、石井が何を考えているかはよくわからない。刑事役ということもあるが、リアルでは一番歳下の石井が一番落ち着いて見えるのは面白いところ。やはり、アイドル出身の人たちは幼いイメージが残るということか?
先週の前田敦子と深川麻衣が初めて対峙したところからの今週の話の始まり。前田は、深川に不倫を続けてほしいという。そして、不倫をしている証拠がほしいとも。そして、前田は離婚して慰謝料をもらうので、深川と毎熊の結婚には反対はしないという話。こういう女たちの企みのサスペンスはそんなに新しいものではないが、男がうまく転がされてる感じが現代的である。そう、そこに復讐心があるわけではない。全てがWINになる方法を前田は深川に提案している。
しかし、深川にしたら、それが自分が求めていたものなのか?と思ってしまうわけだ。毎熊が既婚者だとは知らなかったとはいえ、ある程度の制限のある中の恋愛だから燃えたりもする。そういうエロい感じがこういう話には必要だったりもする。深川が友人の朝倉あきと話す中で、「結婚は人生のリスク回避だ」というセリフが出てくる。これは、男が吐く言葉ではないが、女にしても、メインストリートはそこではないという考えを語ってるわけだ。本当に、現代での男は女のためのATM補助でしかないのだろうか?女もまた、ATMにしかならない男は求めていなかったりする。まあ、そんなものになってるのはわかるが・・。
石井杏奈は、自分が何者かも語らずにバーで深川に声をかける。年月が経ち、環境も変われば、特に女性は一回で同級生を把握できないことはあるだろう。二人のコスプレ的な大学時代の回想は、結構おかしいのだが、そういう年月を表現するには有効だった。そう、石井が違う人に見えるようにメイクしてるところがなかなかうまい感じではあった。
そして、微妙に前田にさとうほなみが絡んでくる。ということは、前田だとされた遺体はさとうだったということなのだろうか?彼女が死にたがってるのはわかるが、殺すことで彼女たちにどういう得があるのだろうか?前田は自分が生きるための金があればいいのだ。深川は、男とキャリアが得られればいいのだろう。石井の求めるものは何か?毎熊なのか?そう、毎熊が普通に暮らしてる中で、彼女たちが周辺をうろうろする形。多分、彼女たちも考えていない流れが作られるのだろうが、その辺りサスペンスとしては面白い。
とにかく、3人の女が同じフレームに入ってきた。序章は終わりでここから、一気に畳みかけるドラマにしていってもらいたい。
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