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「弁護士ソドム(第3話)」オリジナル連ドラとしてわかりやすい構成が良い

1話ごとに、話が本質に近づいていく感じがなかなか心地よいドラマである。原作ものだとこうはいかない。やはりテレビの1時間(実質50分弱)をいかに使うかということを気にして脚本が書かれているものは、それなりに視聴者に見るリズム感を与えるということだろう。これは、基本な話なわけだが、昨今の日本のドラマはそういうところがお座なりになってるものが多いと思う。韓流や米国のドラマに対して劣るのは、そういう部分とストーリーの練り込みの足りなさというところであると思う。そういう部分では、このドラマ3話までなかなか緊張感もあって良い。どういうオチに持っていくかが問題ではあるが・・・。

3話目は、前回の特殊詐欺案件の元締めから聞き出した、「牧師」と呼ばれる男について知っているらしい、医療詐欺師の片桐仁の弁護を引き受ける。彼は断食とサプリだけで癌を治すと言って、本も出している人物。この役にいかにも嘘っぽい片桐を配するのはわかりやすいというか、笑ってしまった。そして、彼が患者に処方するサプリを「アマゾンで見つけた」というので、私は最初から「通販かい」と思ったが、本当にそういうオチであった。これ、アマゾンにお伺いは立ててるんでしょうね。まあ、向こうの企業だからプロモート優先でOKということでしょうが・・・。

そして、まずは被害者の娘(内藤理沙)がこの件で憤慨しているのはわかるが、患者自身が騙されたと思っているのかということを探るべく、玄里も巻き込まれての病院潜入調査。山本美月の看護師姿は「舞い上がれ!」でもお馴染みだったので違和感なし。まあ、こんな看護師さんに世話されたら惚れてしまいますね。そんなことはともかく、患者本人(おかやまはじめ)から、自分が治らないことを知っているし、片桐が詐欺師だということも知っているという言葉を得て、この件は示談に持ち込めることに・・。まあ、患者本人がアマゾンのカラクリを知っていたという話は面白かったが・・。

そして、山下がどうして福士蒼汰と出会ったかも説明される。彼女は結婚詐欺師だったということ。そして、福祉自身に惚れていて、玄里に嫉妬の炎を燃やすところは、可愛かったりする。キャストのキャラ付けも結構しっかりできている。

で、仕事とは別に玄里は福士の親の事件のことを追い出す。そして、福士の両親が事件のある前に言い争いをしていたという話を聞き福士に伝える。そして、福士は片桐から、牧師がある患者をある病院に連れてきたという話を聞く。そして、今回は、その患者と福士が対峙するまで。話の流れで、その患者が福士の父親の勝村政信である臭いがしたが、その通りの展開。

視聴者にいろんなフラグを見せながらも、その通りにするというのがテレビドラマの王道だと私は思う。昨今は、誰が犯人かわからなくする感じのドラマが多く見られるが、それって、あまりテレビ向けでないし、それをひきづるともう見なくなってしまったりもする。そして、そういうドラマに限ってオチがつまらなかったりするのが流行りなのかなんなのか?まあ、作り手に面白いとは何か?と聞きたくなるみたいなのが多いですよね。だから、こういう感じで一回ごとに新しいフラグを上げていって、視聴者目線を主役と同じような部分におけるようなドラマが安心して見ることができるというものだということを再確認している次第です。

というより、このドラマ、かなり面白くなる可能性がみえますよね。

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