「春になったら(第8話)」娘の職場訪問、授業参観、父と婿の差し飲み、最後の実演販売。
回を重ねて、第8回。あとは、「タイムカプセル」掘って、結婚式して終わりですかね。最後は涙腺崩壊させてくれそうな、こういう日常のドラマは良きですね。そう、日本のテレビドラマにホームドラマは必須であります。
今回はいろいろと初めてのことが多い回。それだけに、なかなか濃厚であり、刹那さ満載。ドラマ見た後で、「グラッチェ、グラッチェ」言いたい気分でした。芝居が少し下手だろうが、木梨憲武のこの味を出せる俳優はなかなかいませんよ。
まずは、その木梨が娘の奈緒の置き忘れたと思われるノートを持って、彼女の職場に。そこでは、初めての育児講座が行われていた。それを見て、奈緒の生まれた時ののことを思い出す木梨。こういう、心の中を見せていくような今回の流れであった。
そして、濱田岳の息子に請われて、彼の授業参観に出席する奈緒。初めてのお母さんの仕事?その息子は、手を挙げて指されても、言いたいことは言えなかった。そんな悔いが残っても、この日のことを彼は忘れないだろう。この息子に、これからどんな思い出を作ってやれるのか?奈緒はまだそんな余裕はなかろうが、大事な思い出の1日になったのかな?
そんな、授業参観の帰りに電話で木梨に居酒屋に呼ばれる濵田。木梨が親子で差しで飲むということをしたかったのか?そして、奈緒を幸せにしてもらえるように伝言がしたかったのか?お酒も飲めないし、食事もそんなに取れないけれど。二人で飲んだ思い出は、濵田の記憶に残るだろう。そう、人って、日常でこういうあらたまったことができなくて、切羽詰まってこういうことするのですよね。でも、二人がカウンターで飲む姿はなかなか良かったよ。
そして、今日のメインイベント。木梨憲武、最後の実演販売。そして、対処式と続く。しかし、確かに木梨みたいな雰囲気で実演販売やれば、それなりに商品ははけていくでしょうね。最近は、ネット販売が隆盛な社会だが、こういう客の面前でものを売るという文化は残して欲しいと思いますよね。こういうのが、商売の基本なのよね。でも、広告の基本のちんどん屋さんがいなくなったように、消えていくのかな?
この場に、奈緒に仕事が入って遅れてくるのは、おきまり的な流れだが。「間に合って良かったね」というところ。この日、彼女が撮った父の写真は一生の宝物になるでしょうね。退所式のシーンも、なかなか泣けてしまいましたよ。
さあ、ここから、周囲の人がさらに木梨を気遣っていくわけですが、どんな木梨の笑顔が見られて、どんなラストが待っているのかな?
でも、今回のラストは葬儀場。事前に打ち合わせということは、最後は結婚式のシーンではなく、葬儀のシーンで終わりなのかな。その辺のバランスをどう見せていただけるかは楽しみなところ。