「新宿野戦病院(第4話)」トー横女子の軽さと命の尊さとSMの鞭の痛さと・・。
後半は、命の尊さというか、人の生きてる尊さとその向こうにある大きな怒りみたいなものが重なり合うカオス。つまり運ばれてきたトー横女子の出産と、柄本明の不貞の告白、そして待ち合わせに来ない国家権力に鞭を使って怒る橋本愛のカットバックで、人ってそんなに簡単ではないが、生まれた時はみんな天使みたいな絵面がこれみよがしで現れ、最後に、手負いの伊東蒼の父親が出てきて、所詮、ここは新宿歌舞伎町だとまとめる。もう一つ、わかりにくいままにドラマはつながる。みんな、ついていけてる?
まずは、前回、小池栄子が太った外人に絞められてるところから。なんとか、助っ人が来て警察も来て捕まるが、こういうヤバい外人がまだ歌舞伎町にはいるのだろうか?日本人的には、外人はみんな怪しいのは昔から変わらない。トー横女子が中国人を避けているシーンがあったが、そういう雰囲気はやはり変わらない。やはり、日本人は島国根性の中で生きているから楽しいのだ。それを差別だ迫害だと言われても、まあ仕方がないところ。こういう感覚はこれから100年は続くだろう。その頃、東京の夏は40度以上になってるのか???本当に未来は嫌だ。そんな中で、コイケも不動産屋も東京の一等地の木を切り倒しても金を作りたいらしいが、全て後から恨まれることになるだろう。
そんなこととは全く関係ない歌舞伎町であるが、前回、病院を風俗ビルにしようとした案があったが、ミラノ座の跡地なんて、そんなビルにすればよかったのよね。東洋一のエロタワー。ホテルと大久保通りが直結みたいなね(いかがわしいことは書いてませんよ)でも、そんな歌舞伎町の未来を考える方が楽しかったりするし、エロビジネスが展開できているうちは人間まだまだ生きていけるって!!
で、今回は、余貴美子が小池栄子の母親で、その父親が柄本明だったという事実が明かされる。ここで、血迷ったのは、柄本の娘の平岩紙だけだというのは、そんなものか?病院の馬場徹は余貴美子と交渉を持ちたがっていたりする。この辺の変態性を書いてクドカンが何をしたいのかはよくわからない。
そして、出産については、小池栄子より、塚地の方が役に立つという図式は面白かった。これからは助産師の男も増えるかもしれない。全ての未来が混沌の中にあり、そこには今までの常識では考えられない未来があるわけで、歌舞伎町はその一丁目一番地であろうとする限り不滅である。そういう特区として東京都は育てるべきなのだ。コイケ、金使うんなら、神宮ではなく歌舞伎町にしろ!
ということで、このドラマ何を目指してるか全くわからないが、まあ、クドカンの脳の中の膿をみてる感じが、楽しくはあるのですよね。