「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」今田美桜が植木等をやる感じなのですかね?
今田美桜という女優さんは、出てきた時は、少しツンとした少女の役が多く、今ひとつ好みの顔でもないと思っていた。しかし、昨年、「おかえりモネ」に出ていた時から少し可愛く思えてきた。「ドクターX」でも、前回に出た時とは随分と違う感じになって…。まあ、少女はメタモルフォーゼを遂げると、本当に違う生き物に代わる場合があるということか?最近、キリンのウィスキーのCMにリリー・フランキーと共に出ている彼女は、本当に美女だ。「こんな美女とウィスキーを飲みたい」と思わせるような、長い髪の似合う女性は、最初、今田美桜だとは気づかなかった。本当に、彼女のことが気になり出しているところの初主演ドラマだ。
20年前に石田ひかり主演でドラマ化されたもののリメイク。しかし、私はそれを見ていない。そして、原作も読んでいない。そんな中で見るこのドラマ。なかなか面白かった。そして、その主人公は快活なだけが取り柄のおかっぱ頭の女。三流大学を四流の成績で出たと豪語するが、入った会社は一流企業。なかなかファンタジーであるが、この初回を見て、これって、植木等の映画みたいだよなと思ったりした。
そう、守衛から本社に採用されたり、入ったはいいが、最初に配属されるのは追い出し部屋だったりするが、結果的には社長まで成り上がるような、高度成長期にだって異次元だったのが、植木等主演の一連の映画である。そして、それを成し遂げるのは、論理ではなく、行動力と直感とコミュニケーション能力というのも、このドラマと全く同じである。そんな役に最初に書いた、綺麗になった今田美桜を使うというものなかなか冒険な気がするが、十分にその大役を務めていた。なんか、芝居ではあるが、仕事をするのが楽しいという雰囲気は◎。
そして、配属された備品管理課に、地下の女王の如く、江口のりこが君臨する。最近は、「鎌倉殿の13人」の亀役がなかなか印象深いが、やはりこういう謎の脇役をやらしたら絶品な感じ。今田は、人事部に回されたラストだったが、江口がこれからどう動いていくのがこのドラマのキーなのでしょうか?
あと、今田の先輩の志田未来。この間の「SUPER RICH」でも江口と共演していたが、あの時は生意気娘、今回はそれとは真逆の「コロナ入社」で存在感がない役。というか、実際、こういう「コロナ入社」の差別的な話ってあるんですかね?大体、飲み会もなかった2年間で、先輩たちも感が狂ってると思ったりしますが?
話を戻して、志田未来、なかなか、いろんな顔が出せますね。しかし、この人も、安達祐実のように歳を取らない。調べたら、もう28歳なのですね。結構、これからも重宝がられる役者になりそうですな。
とはいえ、このドラマ、今田美桜がどれだけ、弾けきるかにかかっている感じです。初回のテンポをどれだけ続けられるかですね。まあ、今田自身の成長も楽しみですし、かなり注目のドラマな感じはします。