「マイファミリー(第5話)」共犯にされるという流れで、これは壮大なるゲームなのか?
ラスト、犯人は二宮に現金で分け前を与える。自分の金であったものだが、こんな、不気味な現金はない。脅迫され、無理やり集めた金が自分のところに報酬として戻ってくる。そして、犯人は、二宮を仲間と考えているということ。それで、今回の誘拐の連絡役は二宮だったということか?つまり、犯人と一緒に誘拐の幇助をしたということ。この流れは、見えなかった。
そして、犯人は二宮をファミリーだという、タイトルの「マイファミリー」はここにもかかってくるのか?もちろん、今回の誘拐で、賀来賢人も家族というものをあらためて認識したわけで、崩壊した家族たちのことも指しているのだろうが?
でも、今回も必死で電話の通りに動く彼らに対し、「今日は終わりだ」と途中で現金受け取りをやめたりしている。その辺は、幼稚なゲームに見えることは確かだし、やはり、犯人の意図が全く見えないから、観ている方はストレスが溜まってくる。そして、ラストで誘拐されるのは、松本幸四郎の娘である。ということは、彼もまた被害者に?なんか、この不気味な世界は、大きな上の力か、小さな関係者のどちらかという気はするが、やはりイマイチ全体像が見えにくい。
でも、ドライブレコーダーの画像で、多部未華子が事実を知るみたいなのは、警察頼らずに必死に対応する人にしたらスキがありすぎる気がするよね。昨今は、こういう感じで浮気がバレたりもするのだろうか?まあ、もしもの時のためにつけているものだからね、結構、自分の車のそれを忘れてる人って多いかもね。
あと、同じ学校だということを玉木宏が気にして追っかけてるが、それだけなんだよね?警察側の動きもあまり面白くない。誘拐というスリリングなことが起こっていながら、全体にドラマが散漫でサスペンスフルなものを感じないからなのだろうね。
今回が5回目、そろそろ折り返し点。誘拐で引きずるのはもうこれが最後になる気がする。その後は、犯人側から見た、描きたい世界みたいなものを描く気なのだろうか?
とにかくも、今までの誘拐犯の話とは違ったものを作っているのは確かのなのだが、それがドラマのエンジンになっていないところがもどかしいのでしょうね。そんな、話の中で二宮和也の演技もあまり生かされていない気がしますよね。ある意味、嵐の活動を中止した後の彼の最初の連ドラなわけで、もう少し彼が記憶に残るようなドラマにしてほしいな。
そう、ラスト3回が、とんでもなく面白いドラマになるのなら、ここまでの流れも許せるかもしれないが、私は、のれないままにここまできてしまいましたね。