「マル秘の密子さん（第7話）」松雪泰子の社長就任。その向こうにまだ闇が？

ラスト、会社存続のためには、社長を松雪泰子にした方がいいという福原遥の意見を小柳ルミ子も上杉柊平も聞いて、無事に松雪が社長になる。だが、そのあとで福原の姉が死んだ家事現場が出てくるが、そこには松雪が・・。つまり、松雪は姉の泉里香を助けなかったということなのか？クライマックスは、その真相を追って新たな謎を追う展開。もう一つ盛り上がりには欠けるが、福原はどう動くかというのだけが興味深いところ？

しかし、前回、志田彩良が福原の味方について、地下室の部屋はすごい人数が集まるように。というか、華やかさが増すと活気が出る。そう、人間というのは多数決の方が力を持った気になるんですよね。今の自民党と同じ。そういう意味では、相手方から人を横取りすることで状況は変わるということをこのドラマは描いているわけですが、同じように政治が動かないのは、まあ、裏切ると怖いから？というか、裏金が入らないからか・・。

で、今回のメインイベントは、社長だった神保悟志を殺したのは誰だという話。松雪が神保が死んだ夜に病室を訪ねていたことで疑われる。上杉も同じように病室を訪ねていた。だが、そこで何をやっていたかの証拠というかアリバイが何もない。で、気付いたのは神保が自分のボイスレコーダーに、あったことを日記のように録音していたこと。今だと、スマホがあるから、こういう感じでビデオ日記みたいにしてる人もいるのかもね。

で、そのボイスレコーダーが松雪の介護をやっていた時の会社のロッカーに残っているのではないかという話をした後で、そのロッカーに誰かが忍び込むシーン。そこに福原がやってくる。そして、ロッカーを漁ろうとしていたのは秘書の黒羽真璃央。色々怪しい雰囲気はあったが、今ひとつドラマの中で存在感が薄かったから、彼が社長殺しだったとは驚いたというか、脚本的には面白くない展開。サスペンスの部分は、やはり悪い奴らにはそれなりの伏線をうまくつけておかないとね。彼は、社長が憎くて復讐したという話だが、そういうことを臭わせるシーンくらい欲しかったですよね。

何度も書きますが、黒羽真離央、なかなかいい男なのだが、今ひとつ目立つ役がもらえませんな。奥様の桜井ユキにどんどん引き離されてる感じですが、大丈夫でしょうか？

それはともかく、こんなスキャンダルなことがあって、上杉が会社が潰れて社員が路頭に迷うのは困るみたいなことを言い出すのは意外。上杉、自分のことしか考えられないような人かと思った。というか、結構頭が切れる人だったみたい。そこで、会社は福原の思うままに動いてるが、姉を殺した犯人がわからない。そこを追って、新たに福原VS松雪という構図になるのか？それなりに楽しみですね。