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「SUPER RICH(第2話)」事務所が変わり、やっとスタートモード!

結局、借金が払えず、全てを捨てたお嬢様社長の江口のりこが再スタートというところで、ここからが本題なのだろう。とはいえ、野良犬の赤楚衛二はまだ社員になったわけではない。でも、赤楚がこのドラマにあって大きな意味を持っているのは、町田啓太が彼に自分の過去を見ていたりしているのを見てもよくわかる。ここでは、皆が経済的に赤楚のラインに戻ってしまっているわけで、その中で彼がどういう化学反応を起こすかということなのだろう。この役に赤楚を使ったのは、なかなか良いと思う。

そして、なんと言っても、やはり主役江口のりこの存在感だろう。彼女を前に出したことで、ドラマがすごい有機的になっていく。そして、彼女の喜怒哀楽みたいなものがすごく濃く画面上に出てくるのが良い。脚本的には、もう一つ跳ねている感じはしないが、もう、この役を江口にやらせることでこのドラマは成功と言ってもいい。昔の上司役の松嶋菜々子との対称性もすごく良い感じ。

しかし、先週は江口と赤楚がラーメンを食べるところが、重要なシーンとして出てきたが、今回はソーメンを一緒に食べるところが出てくる。この麺類シリーズはこれからも続くのだろうか?二人の食事シーンは結構印象的だ。しかし、料理をやらない江口の家に出汁とかみりんとかがあるとも思えず、美味しい麺つゆができるのは少し不思議である。でも、次の朝のボロボロになるおにぎりはリアルですよね。それを嬉しそうに食べる赤楚の顔も良い感じ。

インターンは、クビにしたものの、これから志田未来はどういう形でドラマに残るのか?この結構主張の激しい役はかなり重要な気がする。あと、矢本悠馬が結構、できる人材として存在するのも珍しいしどういう芝居をしていくのかは楽しみ。そして、中村ゆりさんは、いつも以上に美しいですね。町田啓太と並ぶとすごい絵になる。傍にカッコいい人材を置くのは、江口をさらに目立たすためということもあるのだろうが、そこもうまくいってる感じである。

その分、古田新太が意外に大人しく見える。いつもなら、江口と口論させるような役をあてがわれるのだろうが、そういう点でも新しさがある。そう、どちらにしても、日本のエンタメで、江口のような女優を主役に立てて勝負することがあまりないから、なんかとても新しい気はする。あとは、これからの脚本次第というところなのだろう。2回目まで見て、ドラマの構造としては決してスムーズな感じはしないが、役者たちがしっかりと楽しませてくれているので、ここから加速はつきそうな作品である。


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