
「無能の鷹(第8話)」菜々緒の無能ぶりをずーっと見ていたいと思う俺は、やはり疲れているのか?
いやーっ!最後に標高の高い職場がいいと言って、何故か転職に成功する菜々緒。ある意味、アメリカ編で、シリコンバレーに行ってクビになるまでのドラマを見たかったが、残念!しかし、このドラマ、多くの使えないと言われているサラリーマンたちに自信と勇気を与えたことだけは確かだと思う。
でも、この舞台の「TRON」は業績悪化で営業部がみんなクビという恐ろしい状況に。そんな中、間違えて潜り込んだ、ロボット会社の会議で菜々緒がまたやらかす。どんなロボットがお望みかと言われた答えが「ぼーっとしてるだけ」という回答。そこで、社長、「それがイノベーション」だと気がついてしまう。
そして、そんな何もできない、何もやる気がない「タカロボ」なる商品を発売するや、何故か大人気で大量生産。その売り上げの2割が会社に振り込まれる約束がされる。そう、菜々緒は会社も救ってしまったのだ!
そして、やる気のないロボットは、戦場での戦闘員のやる気も削いで平和に貢献してるというのがわたしの一番のツボだった。そう、抑止力より、やる気をなくすことが戦争をなくす唯一の方法なのは当たっているとわたしは思う。噛みつかれたら、「誰?」という感じで完全無視。交戦してこない戦争はビジネスにはならないのだ。私も最近は嫌な奴が現れたらスルーすることにしているので、このロボットの素晴らしさはわかるが、それってロボットである必要はあるのか?
そう考えると、今やAIブームであるが、人に逆らうAIもそのうち出てくるだろうね。そういうカオスとなった時に人間がAIに対してどう立ち向かうかが大事なわけで、そういう時に必要なのは、菜々緒のように、何も知らない人材かもしれない?AIにも予測できない人間ね!
しかし、ロボットでの菜々緒の活躍を見て、嫉妬心に駆られる塩野瑛久がなかなか面白かった。そんな気持ちの中で、菜々緒はアメリカの会社にヘッドハンティングされる。まあ、メジャーリーグが使えない日本選手に大金払うのと同じで、使えなかったら捨てればいいが、意外性のある発想には興味があるというところだろう・・。だから、先にも書いたように、菜々緒のアメリカでの活躍は見たかったのだ。
しかし、営業部のお別れ会で、菜々緒が幻で出てくるシーンはなかなかエモかったですね。特に意味がなくても、こういう幽霊扱いってなんか寂しいよね。そう、本当は皆、何もできない菜々緒が好きだったのだ。そんな中で、容姿が全く変わって開発部のロッカー、宮尾俊太郎が知らない人みたいにいるのは面白かった。一緒に開発部にいた土居志央梨は、「虎に翼」での印象深さがあったから今ひとつでしたね。菜々緒のキャラに対抗できなかった感じ・・。
ということで、このドラマ、現代の日本の職場で笑いをとるならこういうことね、というのを教えてくれた感じでした。そして、突然の難しい質問に対し、どう答えたら良いかもよくわかりました。とにかく、面白かった!!
シーズン2、是非お願いします!