「ミス・ターゲット」松本まりかX上杉柊平というフレッシュな主役がどんな味を出していくか?
テレ朝、日曜10時ドラマ枠。有名脚本家のオリジナル作品を続けて、それなりのものを提示してるのは評価できるが、この日曜劇場の後の枠はやはり視聴率取るには厳しいとも言える。だいたい、日曜劇場はよく時間を拡大するため、落ち着いてリアルにこのドラマに向き合う人は少ないだろう。BSプレミアムのドラマ枠とも重なっていますしね・・。
で、そんな厳しい枠で、今回の脚本担当は政池洋佑。深夜枠のドラマをよく書いている方だ。というよりも、傑作映画「ハケンアニメ!」の脚本家といった方が通りがいいかもしれない。その「ハケンアニメ!」を知らない方は、是非見てください。とてもパワーをもらえるアニメ現場の映画です。
そして、主演は松本まりか。もちろん連ドラ初主演。相手役もフレッシュな感じの上杉柊平。まだまだ、顔も知らないみなさんが多いと思われる二人を主役にするのは、とてもいいことだと思う。そして、初回を見る限り、二人の個性がしっかり出ていてなかなか良い。特に、松本まりかはもっと印象が薄い感じに見えていたが、ドラマが進むにつれていろんな表情を繰り出し、面白い女優に見えてきてるのは良いことだ。
話は、結婚詐欺師の松本が、婚活を始めるという恋物語。この結婚詐欺の師匠が筒井真理子。最近、こういう柔らかい役もよく回ってきてますが、この配役はなかなか良い。そして、そこに見習いとしているのが、鈴木愛理。ドラマを邪魔しない感じで可愛いのは良し。
そして、最初の結婚詐欺ターゲットとして出てくるのが、八嶋智人。まあ、詐欺される役としてはピッタリだし、ここで200万獲られる役だが、また次回も出てくるみたい、どのように絡みつくか?という役でしょうな。しかし、どちらかと言えば反社的な人間から詐欺をするというのは、なかなか勇気がいることであり、ここで松本の強さみたいなものが表現されるということか?
その松本がマッチングアプリを使って婚活を始めるという話。同様に、和菓子屋の上杉も父で刑事の沢村一樹に無理やりアプリ登録。そんな、アプリで別の人と会ってるところで二人は出会うという流れ。上杉が男に強引にホテルの部屋に連れ込まれそうになっている松本を助けたことで知り合うのだが、百戦錬磨の松本がここで男に負けてるのは少し変では?と思ったが、まあいいか。とにかくも、ここから恋が始まるという流れはわかりやすかった。
この項、脚本の流れの話から書いたが、脚本はわかりやすく、スピード感もあり、初回の流れとしてはとても良かった。ある意味、脚本に若さを感じる。ここから、二人がどのように紆余曲折して、結ばれるかというところなのだろう。沢村が松本を追っかけてる流れも面白くなりそう。ちょっと、ハリウッド的なコメディにしてほしい気がしますよね。期待は大です!
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