「ジャンヌの裁き(第3話)」セクハラの証拠というものの難しさ
最後の、検察審査会を金で動かしていたという田中直樹の姿が見え隠れしたが、今回の話で不起訴相当にした2人はもう金をもらっているのだろうか?まあ、たまたま抽選で決まった審査員を金で動かすのは簡単なことなのだろう。自民党の裏金と同じ話である。どうせ裏でやるならということで司法取引なる制度がある国もあるわけで、ドラマで言うほど、この世界、公平ではないと言うことか?
で、今回はセクハラで訴えた広告代理店勤務の女性が自殺したと言う話。セクハラ加害者は上司で、社長の息子。そして、携帯の履歴が消されていたり、状況証拠もないが遺書もないと言う状態で自殺とされて、審査会に申し立てが来たと言う話。
結果的には、自殺した彼女の同期の友人もセクハラを受けていたが、彼女の仕事が認められたことで、いろいろ黙秘していたという流れ。加害者は親の顔で検察を動かし、彼が揉めて突き落としたと言うことをもみ消したらしい。ただ、彼がそこにいたという目撃者はいないわけで、それが可能であっても、裁判は二転三転しそうな話。
ただ、ここで彼のセクハラの録音データがPCに隠されていたと言うことで、審査会は起訴相当の判断を下すわけだが、こう言うのを聞くと、一昔前というか、「不適切にもほどがある!」で描かれてるような昭和の時代には、セクハラという言葉もなかったが、こういう不審な事象はいっぱいあったのでしょうね。ここでは広告代理店の話になっているが、その手の会社でもいろんなことがあったような・・・。金が大きく動くところではそれも当たり前だったのかも・・。
だが、その頃でも「検察審査会」というものはあったわけで、そこで起訴相当で裁判になり、最初の判断が覆ったようなことがどのくらいあったのか?すごく興味がありますよね。そういう思いを私に感じさせるだけで、このドラマは成功なのでしょう。
でも、最初に、桜井ユキの姉も同じような事件にあったという話が出てきて、その話はそれだけになっているのはちょっと辛いかな。
で、結果的には、この事件を担当してるということを優香に話したために、優香が、社長の息子のセクハラ容疑の記事をすっぱ抜く感じになるわけだが、まあ直接のやり取りがなければ、このくらいのことは問題ないのですかね?少し気になりました。
まあ、今、巷で叩かれている芸人もそうですが、セクハラなんかで人生ダメにするのは辛いですな。昨今は、いろんな状況証拠が残る時代だということも覚えておかないとね。
それでさ、田中直樹が、肉にやたらとケチャップをかけるのは、法律もケチャップいっぱいかけちゃえばいいみたいなことなのでしょうか?味音痴は、法律音痴?