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「秘密~THE TOP SECRET~(第2話)」警察の捜査なんて作り物だということ?そして、脳は嘘をでっち上げるということ?
フジテレビ記者会見によって1週遅れた2話目。と言っても、初回に國村隼が自殺したシーンは忘れることはなかった。そして、2回目は冒頭から、國村の脳の中を見て、板垣李光人の三人の部下が倒れる。そして、一命を取り留めた中島裕翔が板垣に射殺されるという流れ。えっ中島は主役ではなかったの?と思ったら、最後にまた出てくる。次回の予告を見ると、それは瓜二つの別人のようだ。人間の脳はそういうことを処理できるのか?
そう、このドラマは人間の脳の話ではあるが、個人の脳は他人には全くわからないし、不思議なことがいろいろおこるということを言いたいようだ。そのための死んだ人の脳を除くMRI。そんなことができるとは思えないが、それができると人間の小ささがわかるぞみたいな話で、この嘘に付き合うのは結構面白い。
で、今回は「第九」という部署の、メンバーが亡くなってしまったために、メンバー総入れ替え。それも、来たのは「第九」など認めない捜査一課の高橋努。この1時間で、彼の脳みその洗脳も解けてしまうのがこのMRI。國村の事件の後、次はコンビニで起きた不可解な殺人事件。二人の店員を殺したのは池脇千鶴。もう、なぜか太って、顔つきも怖くなって怪演中の彼女だが、それ自体が私たちの脳が勝手にでっちあげたバーチャルな映像にも見える。
彼女の脳を読んで知り得た事実が、自分で捜査して得られる以上のものだと知ってしまった高橋はだんだん板垣の話に傾倒していき、この回の最後には完全に彼の部下としてやっていこうという感じになる。高橋はいつも他人のいうことを聞かない役が多いだけに、今回の流れは奇妙な感じがした。
そして、この事件、池脇の脳の中に、彼女が自分を勝手に脳内で変身させている画像が出てくる。まあ、人間はなりたいようなものになれるという方もいるが、ここでは、脳内だけで自分が美人になっている。精神疾患として本当にこういう現象はあるのだろうか?二重人格とも違うしね、すごく気になる。
そしてコンビニの男が池脇に精神疾患を和らげる薬を与えたことで、彼女はその脳内変身ができなくなったという話。つまり、覚醒剤でラリるような感じの逆の現象が起きたわけだ。脳内麻薬で作られた妄想が薬をやることで消されてしまった。これも、ありそうになことには感じられる。
しかし、警察の人がこんなのを毎日見せられていたら、もう、自分の脳の使い方もわからなくなるのではないかと思う。高橋が板垣が妄想に襲われた時に助けると、そこに入ってきた上司が、彼を犯人と決めつける目をする。それで、高橋は警察ってそういうことやってるんだと気づくわけだが、ここは面白かったし、世の中、そういうものだよなと思ったりした。
つまり、この話のMRIという機械は、そんな人間の困った脳のショートによる間違いを無くそうということなのでしょうね。でも、それを作るために、國村が多くの殺人をやっていたとは、人間なんて所詮無力だし、技術革新でやってはいけないことをここでやってるということはわかってきた。そう、だからこそ面白いのだ。