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「ばらかもん(第8話)」現代版「父帰る」。時代が変わっても肉親の話は泣けますよね
今回はあまり「書」の話は出てこないが、最後に、なる、の「書」で終わるのは綺麗だった。しかし、杉野、学校に参観に行ってるのは、もう親代わりになってしまってるということ?こうなると、なかなか東京には戻りにくくなったりはするが、杉野の父が彼に教えたかったのは、こういう他人との触れ合いなのだろうなと思うと、複雑なところ・・。
そして、なるの7歳の誕生日の話である。彼女の歳はここで初めてわかる感じ。そして、今回、彼女が通う学校も初めて出てくる。児童5人。こういうところの学校に行くという環境は私には考えられなかったから、少し羨ましくもあるが、選択肢が少ない感じは子供達にとってどうなのだろうか?そんなこと考えても仕方ないか・・。
そして、なるの誕生日パーティーの準備から!ここで、杉野が書道家にならなかったら、ケーキ屋になりたかったという意外な発言。そして、ここからケーキ作りの始まりで大失敗だが、まあ、高校生女子2人が役に立たないのはよくわかった。で、田中みな実がスポンジを作って登場。ネットにも書いてあったが、最近、田中の印象がどんどん良くなっている。雰囲気から言って、女優の道をちゃんと進んでいきそうにも見えてきた。
で、今回の主役は、なるの父親の岡田義徳。しかし、こういう少し汚れたアウトロー的ないい人演じさせたらピカイチですな。そう、この雰囲気のこの年代の俳優が意外にいない。しかし、彼、空港に降り立ち、なるへのプレゼントを買って、その足で杉野の家にやってきたが、どうしてそこに辿り着いたかはよくわからない。知ってる村の人たちとは、後で出会っていくわけで、結構謎だが、親子の感なのだろうか?そして、杉野のことは知らないはずなのにデジャヴな対応。岡田は、本当に宇宙人なのでは?という感覚で島にいるわけである。まあ、こういうのはコミック原作のアバウトさなのだろうが、ドラマ的にも問題ないものね・・。
そして、なるが父親と遊ぶことになり、お互い正式に名乗りはしないが、なるは彼を父親と認識する。そこがすごく刹那いですよね、本当に。そして、最後のなるの涙顔。ドラマでここまで見せなかった顔をする。そう、ここでこの顔ができる彼女は女優として素晴らしいわけである。演出などそんなにしてないと思われるが、最近の子役は結構、細かい演技をする。彼女の存在が杉野を成長させるということが、彼女の演技で成立してるのが凄いのですよね。
しかし、今まで毎年贈られていた「飛行機」は、父が贈ったものだと気づいていただろうに、彼女は今までの飛行機を岡田に返す。それもまた、岡田に対する気持ちなのだろうが、返された方も捨てられないですよね、これ!
8回目、なかなかハートフルな話でしたが、ドラマは後2回か3回。杉野がどう未来に向かっていくかというところになっていく。ここからの杉野の演技に期待というところでしょうか?