「君の花になる(第7話)」現在に過去が重なってくる時の情けなさみたいなものからの解放は愛する心からなのか?
ラスト、告白をする高橋文哉を見て、嫉妬する感じの宮世琉弥。ここから、さまざまに亀裂が入っていきグループが崩壊しそうになるということだろう。ドラマ的には、ありがちだが、男のグループってそんなに簡単じゃないよなと思ったりする。
しかし、8LOOMの曲が、リアルな配信チャートで4曲ともランクインしてることに驚く。曲は、そこそこに良いのだが、この何が売れるかわからない音楽シーンで、ちゃんと結果を出すとはすごいですね。ジャニーズが真面目に配信を使って売っていたら、このグループの成功もあったかどうかは不明なところ。ある意味、男性アイドルグループの時代は、新たな方向性を示し出したと言えるのかもしれない。それならそれで、もう少しドラマの注目度も上がってもいい気がするのだが、難しいところですね。
今回は、先週のライブで昔務めていた高校に駆けつけた本田翼が倒れたところから始まる。そして、教師時代の本田に何があったのかが明かされるわけだ。
ある意味、生徒の気持ちになって考えてあげられる先生が、少し頑張りすぎて、ありえない批判を受け、その弁解もできずに、教師の本質的な仕事もできなくなってしまったという話。そして、他の教師と比較されて、みな、ちゃんとやってるんですから、お願いしますみたいなことを言われる。
教師に関わらず、仕事場によくある話である。組織がそれなりの大きさを持っていれば、変わった行動は目立つし、足を引っ張りたい人はいっぱいいる。ここでの、本田の場合、生徒にも反感を買ってしまったのは辛い話である。普通の青春ドラマなら、生徒だけはわかってくれたりするものですけどね。
その過去と相反するように、8LOOMのメンバーには感謝を伝えられる本田。最初は、とても反抗的だった皆が、目一杯に感謝してくれるシーンはなかなか感動的ではあるが、これは次にくる嵐の前触れなのは、ドラマがまだ7回目かことからもよくわかる。
そして、ここでの高橋の告白だったが、キスシーンはなかったわけで、それはクリスマスにとっておきましょうということなのか?あまり、捻りはないが、そういうドラマを、ただボーッと見ているのが好きな人にはいいのかもね。
そして、風呂屋で働く志田彩良に、アタックしていきたい綱啓永であるが、まだ失恋癒えぬ志田を振り向かせることもできない。この辺りもあと、3回くらいで結果を出すのか?
今ひとつ、高橋以外の8LOOMのメンバーに、迫力がないのが、このドラマの欠点なのだが、まあ、今更なわけである。でも、高橋の愛を告白するときの顔はなかなか精悍でよかったです。これからが楽しみな俳優さんであることは間違い無いですな。