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「モンスター(第3話)」精子提供と不倫と自分の幸せと

で、古田新太が何者なのか?はまだ伏せられているが、どういう仕込みなのか楽しみなところ。あと、今回はYOUが出てこなかったが、ちょっともの足りない感じ。でも、まあ、趣里の芝居は絶好調で、最後の法廷で仕込んだ芝居がイレギュラーを起こしたところで、いつものように声を荒げる。ここが、このキャラの真骨頂というか、強い彼女なりの正義を感じさせるところで面白い。

しかし、彼女はクライアントと対峙した時にどこまで事件を想定できているのだろうか?その場合の数がどれだけあると予想しているかという意味だ。

今回は、男子の精子提供の話。最近は、こういうのがSNSでやり取りされているというのは本当だろうか?そして、東大出と偽って精子を提供したことで裁判になるという話。そして、その精子提供した男の弁護をするという話である。

テレビでその話を聞いて、相談にくる佐津川愛美。夫は無精子症で、特に子供が欲しいとも思わないが、佐津川が欲しいというので、精子を買ったという。だが、その相手が東大出だから許したのに、それが詐称だったということで、示談にするから全て秘密にしてくれという話。

で、趣里が最初にやったのは、東大出より、身体が丈夫なのが一番というデータ集め。だが、そんなことで相手は納得しない。そんな中で、実際裁判になっている吉本実優を追う。こちらは、精子提供者との恋仲になっているという流れ。やはり、精子提供というのは面倒臭い話である。そう、好きでもない男の子供を身籠るみたいな話はやはりおかしいし、産んでから愛せなくなるようなことは多々あるのだろう。私的には、生命の神秘に科学は論理的にわかってきても介入すべきではないというスタンス。それが、違う医療で役に立つと言っても、人の奢りであると私は思っている。

そして、佐津川の方も新たな展開。産婦人科の主治医と付き合っている風なところがある。だが、追っていくと、佐津川の孕っている子供の親は、昔の亡くなった恋人だった。それも彼が亡くなってから人工授精したもの。なくなった人の精子は凍結保存されていても使ってはいけないという不文律があるそうだ。(これは私は知らなかった)、そこに倫理的なものを持ち込む意味はよくわからない。タイムパラドックスが起こるわけではないからね。

で、主治医も佐津川と恋人の話は知っていて、精子売人を利用して。亡くなった人の子供を孕らせたという話である。こちらは少しいい話ではあるが、最後に流産。佐津川は、離婚し、新しい人生をやり直すことに。

結果的には、こういう話は法的にどうあろうと、愛なきところに幸せはないということなのかもしれない。そう、最初の東大出か体力かというところで、それより重要な幸せというところに突っ込もうとするシーンがあったが、ここで止めておいて、最後に答えを出す形、脚本、結構複雑だったが、問題は解決したようだ。

このドラマ、ジェシーが趣里に振り回されているのが面白いのだが、脚本家、東大出をあまりよく思っていないのですかね?今回も面白かったです。



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