「院内警察(第3話)」ストーカー騒動から看護師が知る医療ミスと?
今回、看護師の工藤美桜を主役にしたのは、ドラマの本線である、瀬戸康史の医療ミスをした時の看護師が工藤だったということね。そして、瀬戸もそれで工藤を監視している。この工藤の役、なかなか難しい役ですよね。
で、今回の彼女のストーカーを探し出す話、なかなか面白かったです。私も、桐谷と清掃係の西村元貴が話してる時に西村が怪しいとは思いましたけどね。だいたい清掃のおじさんが中の人と仲良く話すみたいなシーン自体が不自然だったりもしますよね。脚本の無理強いが感じられたりもする。
で、最初に、桐谷がフェイクで刺されたシーンを入れ込むことで、実際にそれが起こるところが嘘っぽくなくなるのはなかなか上手い手法。完全に私も騙されました。工藤の姉である馬場ふみかと、上司の西山繭子が桐谷に使われてるのはなかなか分かりにくいのですが、軽く、二度見したら、彼女たちそれなりの演技になってるのですよね。特に西山さんの演技がなかなか光っていました。いつもはクールに見せて工藤を守っていて、ここでも、なかなかいい働き。
で、この人誰?と思って調べたら、この間亡くなった、伊集院静氏の最初の奥様との間の娘さんだったのですね。そういえば、顔に父親の面影を感じる。なかなかいい女優さんですな。最後に工藤に「私が責任を持ってあなたを一人前にします」というセリフに重みを感じました。こういうセリフがはける上司がいっぱいいたら、世の中よくなる気がする。
あと、今回の主役の工藤美桜。この前まで「あたりのキッチン」で医学生役をやっていましたが、今回の方が雰囲気が幼く見えますね。そして、ストーカーに怖がったり、タバコを吸って落ち着こうとする演技など、なかなか上手くできていた。結構、多面的な表情ができるのが発見でした。この役、ドラマのキーになる役らしいですから、今後も出てくるのでしょうが、楽しみです。
それに対し、このドラマの狂言回し的な長濱ねるが、もう一つ面白みに欠けると思うのですが。欅坂46メンバーということでブッキングも多くなってるのでしょうが、もう一つ個性が欲しい。桐谷健太の芝居のサポートになってないのですよね。邪魔ではないが、溶け込んでない感じ。ここからもう一踏ん張りか・・。
とにかくも、院内交番という場所の話はなかなか面白い。実際の医療以外の問題というのが病院内に多いのも見えてくるし、こういう人がいるかいないかで、病院の居心地の良さも決まるということでしょう。「グレイトギフト」の病院に桐谷健太を連れて行って、佐々木蔵之介を逮捕できるか見てみたいものですよね!もう、ドラマがいろいろ混じっておりますw