「うちの弁護士は手がかかる(第7話)」そんなにTVって偉いんですか?ってTVで言わせる面白み
冒頭から、ムロツヨシの漫談。こういうのがハマってしまうから、ムロ氏のことを芸人と思っている方も多いようだが、本職は俳優のようである。今までにいなかったタイプという感じではありますし、しばらくは彼は多用されるでしょうね。で、この漫談の舞台は浅草木馬亭。この間「時をかけるな恋人たち」でもここ使っていましたが、比較的興行がない時間が多いから使いやすいのでしょうな・・。
で、もう一つ今回のロケシーンで後ろに東京理科大学が映っておりましたが、ムロ氏はこの大学の理学部数学科の中退なんですよね。そう、「フェルマーの数学」の方が似合いそうな感じですが、彼の芝居には確かに理数系的なまとまりみたいなものがあるようにも感じます。(何言ってんだかよくわからないのは、「フェルマー〜」の高橋文哉と同じですね。)
そして、今回の案件は、現時点で放送されている、ムロの元雇い主である吉瀬美智子主演のドラマが、20年前の事件をモデルにしており、その冤罪被害者である安藤聖が、ドラマの放送差し止めをしてくれと、平手友梨奈弁護士を指名で頼みにきたところから。そして、一緒に担当パラリーガルを変える話に広がり、平手のそれは酒向芳に差し替え、ムロは村川絵梨弁護士につくことに。そして、ムロの担当するのは、おばあさんが幽霊が出るという案件。この案件、おばあさんが宗教の霊感商法に騙されているという展開を見せてこちらだけでもドラマの一回分になりそうなわけだが、村川が、平手を思うムロの気持ちを察してムロをクビにしたために、結果が出てこなかったのは残念。でも、村川さん、今回はこれのおかげで出番が少し多かったよう。私、彼女のことが意外に好きなのですよね。きつい感じが表現できる女優さんとしては貴重だと思っています。
で、平手はこの冤罪事件を昔扱った弁護士が彼女の父であり、自宅に資料を取りに変えるが、江口ともみに阻止される。そして、テレビ局から賠償金を得ようとするが無理があり、依頼者当人もそんなことは考えていないということで今ひとつうまく行かず、テレビ局側の江口ともみの部下の弁護士にしてやられる感じになる。
そこで、ムロと平手コンビの復活。ムロが幽霊おばさんの家で借りてきた冤罪事件を書いた本がヒントになる。当時出された多くの関係するフィクション、ノンフィクションを読み漁り、その中に脚本とほぼ同じのフィクション記述があるものを見つける。
つまり視点を変えて、冤罪を受けた当人のプライバシー権から訴えていくのではなく、ドラマの記述の著作権から訴えていくというもの。確かに、ドラマや映画は「このドラマはフィクションです」と書いて仕舞えばなんでも通じてしまう感じにはなっていますものね・・。とはいえ、セリフそのままのパクリはいけないという話です。そういう意味では、テレビドラマに原作ものが多くなるのは仕方ないことなのかなとも思いました。そういう意味では、TVってそんなに偉くはないのですよ。そういう話がテレビドラマに出てくる時代。テレビの未来は不透明ですよね・・・。
で、平手は今回についてはムロに感謝したようで、それをうまく言えない平手の最後の演技が可愛かったです。ツンツンしてても、こういうところでファンを掴んでしまうずるい平手さんでした。そして、最近あちこちによく見かける吉瀬美智子さん、お綺麗ですよね。彼女を主役にしてサスペンスなどの企画は良いかもですよね。でも、こういうとびきりの美人の方って意外に主役にすると視聴率取れないのですよね・・。
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